ドント・ブリーズ

設定に突っ込み所はあったけど、ハラハラはした。


◆制作
原題:Don't Breathe 2016年 アメリカ

◆キャスト
ジェーン・レヴィ
スティーヴン・ラング
ディラン・ミネット
ダニエル・ゼヴァット

◆あらすじ
 ●計画
ロッキーは、妹を連れて親元から逃げるためにお金が必要だった。ロッキーと恋人のマネー、友人のアレックスは、アレックスの父のセキュリティ会社から鍵を拝借し、盗みに入っていた。

ただし、盗むのは1万ドル(100万円ほど)と決めていた。しかも盗んだ小物を盗品だからと買い叩かれ、儲けは少ない。だが、これまで捕まった事はなかった。小銭を稼ぐのにうんざりしたマネーは、陸軍の退役軍人の家に盗みに入ろうと言い出す。軍人は年をとっていて、目が見えない。その上、数年前に娘がお金持ちの娘の車にはねられ死亡した時の多額の保険金を受け取っていた。アレックスは躊躇するが、マネーはこれを最後の仕事にしようと説得。

 ●誤算
老人の犬に睡眠薬入りの餌をやり家へ入ろうとするが、家には4つの鍵がかかっていて、セキュリティも解除するが、ボルトがかかっていて入れない。

小さなロッキーが窓から入り、残りの2人を招き入れ3人は手分けして部屋の中を物色。大金がありそうな部屋にはやはり鍵がかかっていて、ペットボトルを消音器にして銃を撃つが、それが原因で老人に気付かれてしまう。

アレックスはマネーが銃をもっている事に驚き、自分は抜けると外へ、その間に、老人に見つかったマネーは殺されてしまう。外へ出たものの、仲間に気になるアレックスが家へ戻るとロッキーからマネーが殺された事、自分は2階の寝室のクローゼットの中にいる事を、携帯で知らされる。助けに向かうアレックス。

 ●大金と地下の女性
寝室のクローゼットへたどり着いたアレックス。逃げようと言うとロッキーは暗証番号を見ていたと、金庫を解除。そこには100万ドル(1億円ぐらい)があった。お金を手にした二人は、脱出を試み地下へ向かう。2人が脱いだ靴を見つけ、侵入者の数を知りお金も盗まれている事を知った老人の怒りは頂点へ。

地下にたどり着いた二人が観たものは、繋がれた女性だった。老人の娘を引いてしまったお金持ちの娘シンディ。老人は彼女を監禁していた。彼女は鍵の場所を教えてくれ、3人で脱出を試みるがシンディが繋がれた紐で老人に気付かれてしまいシンディは撃たれてしまう。

 ●結末
アレックスとロッキーは分かれて逃げるも、アレックスは撃たれロッキーは捕まってしまう。そして、老人はシンディのお腹の中には自分の子がいたと言った。シンディが死んでしまった今、ロッキーに子供を産んでもらうと冷凍していた精液を解凍し始めた。

老人がロッキーに注意を向けている間、アレックスが老人に反撃。2人で逃げようとするが、アレックスはとうとう亡くなってしまう。ロッキーはお金を握りしめ必死に逃げるも、犬と老人に追いつかれ警報装置に手を伸ばし、老人が驚いた隙に突き飛ばし無事逃げ切る。

大金を手に妹と空港にいるロッキーはニュースを見ていた。老人宅に二人の強盗が入り死亡、老人は命に別状はないと。

***

盗みを繰り返し、老人宅に強盗に入ろうという設定で少し覚めちゃった。何かあっても自業自得じゃんとか思ってしまって。これがなかったらもっと楽しめたかも。

環境が悲惨だからといって、犯罪犯していいとは思ってないけどロッキーの事情がもうちょっとしっかり描かれていたら同情して応援する気持ちで観れたかも。逃げる側、やられる側に感情移入できないと、覚めるのかな。

展開の速さは飽きなかったし、ハラハラして観れた。この老人の容赦のない怒りと、ちょっとした物音に反応する耳の良さが緊迫感があった。つい、息をとめてしまう感じ。