何かが追いかけてくる。
◆制作
原題:It Follows 2014年 アメリカ
◆キャスト
マイカ・モンロー
キーア・ギルクリスト
ローレン・バス
ジェイク・ウィアリー
ダニエル・ゼヴァット
リンダ・ボストン
◆あらすじ
●はじまり
●はじまり
何かから逃げてるような女性が、夜の浜辺で1人家族に電話する。反抗的でごめん。愛してると。翌日、彼女の足はあらぬ方向に曲がり、息絶えていた。
●ジェイの災難
19歳のジェイは、彼氏のヒューとデート。デートの間、何も見えないのに黄色い服の子が見える発言の彼氏。彼氏はちょっと気分が悪かっただけと誤魔化す。
その後、二人は結ばれる。結ばれた後、彼はジェイに睡眠薬を嗅がせ、意識が無くなったところで椅子に縛り付ける。意識が戻ったジェイに彼は今からする話を覚えておけという。
何者かが追いかけてくる。それは歩いてくる。捕まると死ぬ。それは姿形を変えられる。性行為で誰かに移すことが出来る。移した相手が亡くなったら、自分に戻ってくる。そして、それをジェイに見せる。
●追いかけられるジェイ
学校に現れたそれにジェイは追いかけられる。妹のケリー、友人のポールとヤラと共に、海辺の家へ行く。が、そこにも表れる何か。ポールが吹っ飛ばされ、それは確かにいると周りもわかる。
隣人のグレッグと友人達は、ヒューに話を聞きに行き、彼は一夜限りの女性から移された事や人に移せることを聞く。ヒューの本名はジェフだった。
●戦い
グレッグが自分に移せといい、ジェイは彼に移す。なかなか現れない何か。だがそれはある日突然グレッグを襲う。グレッグは命を落としてしまう。ジェイと友人たちは、それをプールにおびき寄せて感電させようとする。だがその思惑に気が付いたそれは、プールに入っているおとりのジェイに電気製品を次々と投げ入れる。
なんとかプールから出たジェイ、ポールがそれに銃弾を撃ち込む。そしてプールには血が広がる。
●ジェイとポール
家にたどり着いたジェイと友人達。ジェイを訪ねたポールにジェイはこれで終わらないと思うと告げる。ポールは自分に移せという。そしてジェイはポールに移す。2人は手を繋いで歩いていく。その後ろにそれが。
***
この手の映画は好き嫌いが分かれそう。私は好き。どーでもいい事を考えて弄繰り回せるのは楽しい。見えないはずのそれは物理的に存在してるらしい。血を流すし、布をかけられると透明人間みたいに布が宙に浮く。物理的に存在してるが、特定の人にしか見えず危害は加えない。なら危害が加えられない人達で総攻撃してみたらどうなるんだろう。物理的に存在してる風には、してほしくなかったけど。
性行為によって移せるらしいけれど、それは同性間でも異性間でもいいんだろうか。もしそうだとしたら、どの時点で感染するんだろう。キスだけなら移らないとか、否認してたら移らないとか。それによっては感染しない対策も立てられそう。
歩いてしか移動できないなら、時速を調べてみたいところ。徒歩10分をどれぐらいの時間で移動するのか。寝てる間はそれも寝るのか、寝台特急みたいに寝ながら移動するとどうなるのか。
「それ」が肉親に姿を変える事や血が出てくること。キラキラした自然や生き物のシーンが出てくること。それが性行為によって感染することを考えると、赤の他人同士が共に生きるという事は、いい事も悪い事も全て受け入れるという事の象徴のようにも見える。
ジェイとポールがそういう関係になった後、ポールがちらっと娼婦を見るシーンがあるので、それが葛藤したという事なのかな。ただ、そうなると最初に亡くなった女性やジェイクはどうなるねんって話で、どっちにしろ矛盾は出てくるんやろけど。
ほんまのとこは、作った人にしかわからんけど、あれこれ考えられておもろかった。