チェンバー/凍った絆

ジョン・グリシャム原作。


◆制作
原題：THE CHAMBER　1996年　アメリカ

◆キャスト
クリス・オドネル
ジーン・ハックマン
フェイ・ダナウェイ
ロバート・プロスキー

◆あらすじ
弁護士アダムの祖父は、死刑囚だった。祖父の弁護人になったアダムは、死刑執行がせまる祖父を救おうとする。

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原作を読んでると、どうしても映像じゃ物足りなくなるな。情報量が全然違うので、仕方ないのだけど。

祖父のサムの若い頃が写真１枚で済まされているので、サムの気持ちになりにくい。サムが若い頃、父も周囲の男達もｋｋｋでサムはそれに疑問を持つような環境になく、本人も気性の激しい方でそれが当たり前、男らしいと刷り込まれていた。

だからといって事件を起こしていいわけでもないし、それを一番わかっていて後悔してるのは、サム本人だという事が映像ではせまってこなかった。

孫のアダムはあれでいいのかも。まぶしいほど若く時には無鉄砲で自暴自棄になる。出来れば、前編後編ぐらいの時間で作ってほしかった。時間が足りな気がした。

そうすれば、サムの気持ちもアダムの気持ちも、被害者やサムの娘の気持ちも、サムの息子でありアダムの父でもあるエディの事ももっと描けた気がする。
亡くなった子供の母の悲しみとその後、エディの死、アダムの叔母の生き様、被害者の家族にも加害者の家族にも、どれだけの被害を与えるか。それが描かれてるのが、この原作の好きなところだったから。