フッテージ

派手なホラーじゃないけど、イーサン・ホークがいい感じ。


◆制作
原題:Sinister 2013年 アメリカ

◆キャスト
イーサン・ホーク
ジュリエット・ライランス
フレッド・ダルトン・トンプソン
ジェームズ・ランソン

◆あらすじ
作家のエリソンは、一家首吊り殺人事件をテーマにした本を書こうとしていて、事件があった家に、妻と子供と共に引っ越してくる。その家の屋根裏部屋で映写機と8mmのフィルムを見つけたエリソン。調べてみると、時代も場所も殺害方法も異なるいくつかの家族の殺害現場が写っていた。

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主人公のエリソンは作家。書かなければ収入にならない。しかも彼がテーマにするのは、ノンフィクション、実際にあった事件が題材。収入が不安定、テーマが残酷。妻は安定した職について欲しいと思ってる。が、エリソンは書く事でしか生きていけないと思っている。
 
わからないではないけど、だからって事件のあった家に、妻や子供には何も知らせず引っ越してくるなんてあまりにも強引。いくつかの事件に関して保安官補に協力して貰い、家族を調べ始める。その間にも、子供たちにおかしな言動が見られたり、家の中で不思議な現象が
起きたりする。
 
収入にしなければならない、妻との諍いも納めなければならない子供たち、特に精神的に不安定な男の子には対処しなきゃならない。家の中で起こる不思議な現象、事件の調査、やらなきゃならない事はたくさんあるけどどれもうまくいきそうにない。エリソンの焦燥が見ていて怖い。

女の子がエリソンに珈琲を持ってくるあのシーンで、実は不安定な男の子より女の子の方がやばいなと思った。我慢して感情を抑え込んでるいい子も見ていて怖い。引っ越す前の家に戻ってからが好き。どんどん手がつけられなくなる。暗いシーンが多くなるのは仕方ないけど、もうちょっと光と影があって見やすいとよかったな。