テルマ&ルイーズ

格好いいのよね。悲しいのに湿っぽくない。


◆制作
原題:Thelma & Louise 1991年 アメリカ

◆キャスト
スーザン・サランドン
ジーナ・デイヴィス
ハーヴェイ・カイテル
マイケル・マドセン

◆あらすじ
主婦のテルマ(ジーナ・デイビス)と高校時代からの親友でウェイトレスのルイーズ(スーザン・サランドン)は2人で旅行に。
 
その途中でテルマがレイプされそうになる。泣き叫ぶテルマ、そこに銃を持ったルイーズがかけつける。彼女を放さないと銃を撃つと言われて、男はテルマを離す。
 
そのまま男が何も言わなければ、ルイーズは男を撃たなかったと思う。が、男は汚い言葉を2人に浴びせる。その言葉をきっかけにルイーズは引き金を引く。2人はそのまま逃げる。

正当防衛なのだけど、それが通じないだろうと思うルイーズ。テルマは夫に電話するのだけど、夫は話をろくに聞かずともかく帰ってこいの一点張り。うんざりしたテルマは電話を切ってしまう。

このあたりから2人の女性が吹っ切れた気がする。男なんて何さ。ふん。って感じの2人が、大人なのに可愛い。行こうと思えばどこへだって行ける。そういう感じの2人。

ヒッチハイカー(ブラッド・ピット)を乗せたら有り金全部もってかれメキシコへ逃げようとしたら警官に職質され、現実はどんどん悪い方へ転がっていく。

彼女達を説得しようとする捜査官は、ルイーズがレイプされた事があるのを知っていてなんとか2人を救おうとする。が、他の捜査官は、男性を殺害し警官を車に閉じ込め、トレーラーを爆破した凶悪犯だという受け取り方をする。そうなった過程に耳を貸さない。

***     

そして追い込まれた2人の女性が選んだのは、屈しない事。今まで我慢してきたものが、ある日ふっきれてしまう。その我慢した部分がすごく悲しい。もう我慢しない。もう泣かない。
だからこそ最後まで笑って2人で、崖下へ車ごとダイブ。スーザン・サランドン、恰好よすぎw