ダーク・フェアリー

ベイリー・マディソンに救われた感じ。


◆制作
原題:DON'T BE AFRAID OF THE DARK 2011年 アメリカ・オーストラリア・メキシコ

◆キャスト
ケイティ・ホームズ
ガイ・ピアース
ベイリー・マディソン
ジャック・トンプソン
ギャリー・マクドナルド
ジュリア・ブレイク
ニコラス・ベル

◆あらすじ
母と暮らしていたサリーは、父と一緒に暮らすことになった。父と父の彼女とサリーは、父が修復している古い屋敷で暮らすことにしていて、サリーも一緒に住むことになる。

だが、その屋敷の地下には、禁断の扉、その扉の向こうからサリーを呼ぶ声がする。

***

ドーソンクリークのケイティ・ホームズ、モンテ・クリスト伯、メメントのガイ・ピアース
そしてサリー役のベイリー・マディソン。他の出演者も配役は悪くない。

正念場を迎えた仕事、一緒に暮らし始めた娘、娘と彼女の仲、父はいっぱいいっぱい。忙しすぎて、じっくり向き合う時間がないのはわからないでもないが娘の言う事を、ただの空想と決めつけてしまう。

幼い頃の心の傷をようやく克服した父の彼女は、彼の娘にどう接していいか最初は戸惑いを見せる。しかし、少しずつサリーとの距離を縮めていく。そのあたりの感じは悪くなかった。家に帰りたいと願う一方、それはないだろうと言う事もわかっている娘サリー。

まだ子供な部分と、大人の事情を早くから見聞きしてきた大人びた顔。好奇心旺盛、言いたい事ははっきり言う反面、傷ついた幼い心を持つ内気な少女、ベイリー・マディソン、かなりよかった。特に目が。

地下から呼ぶ声、その世界は、悪くはなかったのだけど、そこまで。あの小ささなら、踏みつぶせる。光が苦手だと気づいてるなら、光を浴びせ一瞬止まった時に踏みつぶせば、いくら数がいるとはいえ、子供のサリーでも戦えそう。

サリーを狙っていると気が付いてるのに、彼女を一人にするシーン多数。他の事なんて後でもいいので、まずは逃げるだろうにというシーンでも、洋服を鞄につめようとしてたり、危機感台無し。

最後のシーンがまた最悪。大事な人が連れ去られたら、そこで諦めるだろうか?

ラストシーンで台無し。愛した女をあっさりあきらめた父とどうしていいかわからなかった娘が犠牲になった女性に思いをはせる。

しかし、地下に連れ去られたラファエルは、その後どうなるんだろう?地下の小さき者たちと同じになっていくのか、それとも別の道があるのか。