ヘンリー ある連続殺人鬼の記録

有名なシリアルキラーの1人、ヘンリー・リー・ルーカスを 描いた映画。ハンニバルのモデルの一人だとか。

◆制作
原題:HENRY: PORTRAIT OF A SERIAL KILLER 1986年 アメリカ

◆キャスト
マイケル・ルーカー
トム・トウルズ
トレイシー・アーノルド
カム・ヘスキン

◆あらすじ
史上最悪の連続殺人鬼と言われたヘンリー・リー・ルーカス。11件の殺人で起訴されたが、起訴されなかった被害者を含めると300人とも3000人ともいわれている。

14歳の時、虐待を繰り返す実母を殺したヘンリーは出所後、殺人を繰り返すようになる。

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実母を含め360人の女性を殺したと言われているが、 殺人罪が確定したのは9件で、物的証拠があったのは2件と 言われている。

人って、なんて悲しくて複雑で弱いんだろう。そう思ったという事は、ただの暴力映画に なってなかったという事だろうな。幼い頃から人としての扱いを受けてきていないヘンリー。
それはヘンリーのせいじゃない。 けれど虐待を受けた人が全員シリアルキラーになるかと言われればそうじゃない。その境目はどこなんだろう。

ヘンリーは女性を愛したことがないわけじゃないらしい。どんなに非道な事をしても誰かを愛せる、 誰かに愛される。そこに救いがある気がする。 人はどんなにだめになっても100%だめって事はないと信じたい。

殺害された女性達、女性達を殺すしかなかったヘンリー。どっちにもならずにいる事をありがたいと思う。この映画では、ヘンリーの幼い頃の事は 台詞でちょっとしかでてこない。彼がいくつで捕まってどうなったのかとか そういう事も描かれてない。それがよかったのか、悪かったのか。