リード・マイ・リップス

2002年セザール賞3部門を受賞したのだそうな。

◆制作
原題:SUR MES LEVRES 2001年 フランス

◆キャスト
ヴァンサン・カッセル
エマニュエル・ドゥボス
オリヴィエ・グルメ
オリヴィエ・ペリエ
オリヴィア・ボナミー

◆あらすじ
カルラは、会社の業務に追われていて、家に帰れば一人で恋人が欲しいなと思う、どこにでもいそうな女性。友達は、彼氏や夫がいたり、遊びに行ったりしてるが彼女は家と職場の往復。

難聴というハンデがそうさせたのか、もともと消極的なのか。そんな時、アシスタントを雇う事になり、面接に来たのは保護観察中のポール。コピーもファックスも使えないポールをカルラは雇い、陰で使い方を教える。

そして、3年も費やしたカルラの仕事を同僚が横取りした時、カルラはポールに同僚の書類を盗めないかともちかける。最初は刑務所に戻りたくないと言っていたポールだけど結局は手を貸す事に。

会社の昼休み、食事中にカルラが唇が読める事を知ったポールは、今度はカルラに手を貸すようにもちかける。

***

サスペンスだけど、男女の微妙な関係がよかったな。ロマンチックな恋物語じゃなくて生の人間な感じが好き。惹かれてるけど、セックスだけみたいなのは嫌なカルラ。カルラの気持ちに気付いてても、上手く自分の気持ちを出せないポール。

恋愛関係になる前に、共犯関係になっていく二人。不安定で微妙で、それがはかなくて危機感があってよかった。主演の女優さん、あんまり好きな顔じゃないなと思ってたけど、観終わるとそうでもなくなってた。

顔じゃなくて表情だったのかもなぁ。だとしたら上手いんだろうな。あんまり友達にはなりたくない役柄だけど、色気はあったな。