さりげなくて大げさ過ぎず、しっとりと大人で音楽もダンスも、インテリアとか小道具も派手じゃないけど、とても好きな感じ。すごく、間がよかったな。
50歳のジャン。妻とは別れ仕事に疲れ、子供や親との関係は上手く行かず。医者から運動しろと言われ事務所の窓から見えるダンス教室に通う事に。
一方、結婚式で上手く踊れるようにと教室に通うフランソワーズ。だが、結婚相手は小説の執筆に夢中で。
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言葉がじれったいぐらい少ない、出てこない。その間が、この映画の一番好きなとこかも。
言葉に出来ない思い、それが伝わってくる。
ジャンにひかれていくフランソワーズ。けれど、結婚式は間近。周囲は、一時の気の迷いだと言う。男なんてそんなものと。
フランソワーズはジャンに友達にといい、ジャンは友達ならいらないと言う。あのくだりは好き。
その後、ジャンの事務所の女性が言う言葉も。ジャンが再び教室の入り口に立った時の表情も好きだな。
疲れた中年、いや老年か?な男性だったジャンが気恥ずかしそうな少年の顔をのぞかせた表情。よかったな。