サスペリア(1977)/副題がよかった

 「決して一人では見ないで下さい」そう書かれてると、見たくなる。 

◆制作
原題:Suspiria 1977年イタリア

◆キャスト
スージー・バニヨン(ジェシカ・ハーパー)
サラ(ステファニア・カッシーニ)
ミス・タナー(アリダ・ヴァリ)
フランク夫人(ジョーン・ベネット)

◆あらすじ
バレリーナを目指すスージーは、故郷のアメリカを離れドイツのバレエ学校に留学する。あいにくの雨空の中、スージーはバレエ学校へタクシーで向かうが、学校では聞いていないと拒否される。スージーがタクシーを降りる少し前、若い女性が怯えながら「秘密のドア、アイリス、青いのを言っていたのを聞いていた。

翌日、ようやく入学を許可されたスージーだが、レッスン中に体調が悪くなり、学校専属の医師の診察を受ける。増血のためとして葡萄酒を食事に与えられるが、この葡萄酒を飲むとスージーはいつもなぜか眠くなる。

ある夜、天井からウジ虫が降って来る。屋根裏に保管しておいた食物が腐った為とわかり、寮生は全員、ホールに避難して寝ることになるが、そこで大きなカーテンに仕切られた向こう側から不気味なうめき声が聞こえてきた。

ピアノの伴奏を行っているダニエルの盲導犬がアルバートを噛んでしまい、ダニエルは学校を辞めるがその夜、ダニエルは盲導犬にかみ殺されてしまう。最初の夜に学校を出ていった女性パットからメモを預かっていたサラも亡くなってしまう。

スージーはサラの友人を訪ね学院の歴史と魔女の話を聞く。そしてスージーは最初の夜に女性が言っていた青いアイリスにたどり着く。

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音楽が好き。美しい旋律で怖い。光と影の使い方も好き。このコントラストが怖さを煽る。そして学校の装飾もいい。スージーがサラの友人に話を聞きに行く日常の景色と、バレエ学院の赤や金色の建物や内部の装飾の差がいい。バレエ学院は別世界という感じがする。

話そのものは魔女話なので、複雑なストーリーではないのだけど、映画の良さが詰まってる気がする。