好き嫌いははっきり分かれるだろうな。
◆制作
原題:Innocence/Ecole 2004年 ベルギー・フランス
◆キャスト
◆あらすじ
◆キャスト
ゾエ・オークレール
ベランジェール・オーブルージュ
リア・ブライダロリ
マリオン・コティヤール
エレーヌ・ドゥ・フジュロール
高い塀で下界を遮断された森の中の学校、エコール。6歳から12歳までの少女たちが自然の生態やダンスを学んでいる。
髪には学年を区別する7色のリボン。かわいらしい制服は清楚な白。男性のいない完璧な世界にまた一人、6歳の少女イリスがやってきた。
彼女たちは卒業まで外と接することなく、7年間学校の中で過ごす。卒業のとき、少女たちはどこへ行くのだろうか。
***
最初に何故棺おけに入ってくるのかとか、どこから来るのかとか、外の世界と隔絶するのは何故かとかイリスの弟はどこへ行ったのかとか、数え上げるときりがない。
原作を読んでないのであれなんだけど、原作の良さが出ているのかどうかもちょっと疑問。それなのに妙に残る。静寂、語られない言葉、胸騒ぎのような不安、切望、内なる情熱、絶望。
台詞ではなく、間(沈黙)とか、体(しぐさ)に語らせるやり方が上手い気がする。
幼子が少女になって異性に興味を示すようになるのが、純真じゃなくなるかどうかは別として、興味を示す年代になると、物事が単純じゃなくなる。まだ単純だった時代を、一人の少女の目を通して見ると謎は謎のままでいいのかもしれないなと思う。
白黒はっきりさせたい人には向かないだろうな。