オール・アバウト・マイ・マザー

切なくて深くて、好きだなぁ。


◆制作
原題:Todo sobre mi madre 1999年 スペイン

◆キャスト
セシリア・ロス
マリサ・パレデス
カンデラ・ペーニャ
アントニア・サン・フアン
ペネロペ・クルス
ロサ・マリア・サルダ
フェルナンド・フェルナン・ゴメス

◆あらすじ
母の事を小説に書きたいから父のことを知りたいと言っていた息子が交通事故で亡くなった。17歳だった。

1人で育ててきた母は、行方不明の夫を探す為バルセロナへ。

***

損だと思っても正しくないかもと思っても、その道を選ぶ時がある。そうせざるを得ない衝動とでもいうんだろうか。性癖とか愛してはいけない人を愛してしまうとか、そういう事。

そういう性質のせいで、自分や周囲を傷つけてしまう。時には愛してるからこそ、傷つけてしまう。なんだか切ない。

みんながみんな、正しい事だけして生きていけるわけじゃない。そう生きられれば、楽なんだろうけど。

時には軽率だったり時には結果がわかっていても、自分ではどうする事も出来ず、誰かを傷つける選択をする。

それが人の愚かで愛しい所なんだよ。そして、そういう事を許す事が出来るぐらい、人は温かいんだと言ってる感じがした。

出てくる人物、それぞれに人生があって笑いと涙があって、どんなに辛い事があっても、人は生きていくんだよなって感じ。

こういう映画は好き。