ニコール・キッドマン出演、舞台のような珍しい設定。
◆制作
原題:Dogville 2003年 デンマーク・スウェーデン・ノルウェー・フィンランド
◆キャスト
原題:Dogville 2003年 デンマーク・スウェーデン・ノルウェー・フィンランド
◆キャスト
ニコール・キッドマン
ポール・ベタニー
ローレン・バコール
◆あらすじアメリカ・ロッキー山脈の村に、ひとりの女グレースがギャングに追われて逃げ込んでくる。初めは彼女をいぶかしむ村人たちだが、2週間で村人全員に気に入られることを条件に村に留まることを承認。
献身的な肉体労働をこなすグレースだが、警察に手配されていることが発覚し、事態は急転する。
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壁やドアはなく、パントマイムのようにないドアをとんとんと叩いてノブを握ってドアをあける。必要最小限のセット。制作費は安くあがるのだろうか?そんな見方はいけないかなw
正直言うと、それ以外は微妙。村に逃げ込んできたグレース。追っている人種を見れば、彼女が何故追いかけられてるか想像ついてしまった。もし犯罪者なら、最初から警察が容疑を発表しただろうし、追いかけてきた男たちがギャングな事を考えれば想像がつく。ちょっとありきたり。
通報されない為に村人の手伝いをする。最初はみんな節度を持って接してる。だが、親切心でかくまっているグレースが、もしかしたら犯罪者かもと村人が思ったあたりから様子が変わる。
彼女の存在に慣れてきた頃で、節度がなくなりやすい時期。犯罪者かもしれない女性=節度をもって付き合う相手ではないのかも。少しぐらい見返りを要求しても、構わないだろうという下心。
親切にするのは相手の為じゃないのだけど、下心を正当化する理由に使ってしまっているあたりも珍しくはないし、一人が始めると次々と始めるのもまた同じ。赤信号、みんなで渡れば怖くないって感じ。小さな村なので、集団心理みたいなのも働いて仲間はずれになると生活に困るという、恐怖心めいたものもある。
この映画の中で、一番いけない人を最期にグリースが撃つ。彼は自分が一番卑怯者だと知っていたんだろうか。そして彼女自身、極端から極端へ走った自分の行動の理由を、考えただろうか。後味は悪いしちょっと長かったけど、人の弱さ、残酷さを考えさせられたな。