ブエナ☆ビスタ☆ソシアル☆クラブ

忘れさられた夢、覚めない夢、見果てぬ夢、繰り返される夢、繋がる夢、続いていく夢。

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス(字幕版) - オマーラ・ポルトゥオンド(ヴォーカル), マヌエル・“エル・グァヒーロ”・ミラバル(トランペット), バルバリート・トーレス(ラウー), エリアデス・オチョア(ギター、ヴォーカル), イブライム・フェレール(ヴォーカル), オルランド・“カチャイート”・ロペス(ベース), ルベーン・ゴンサレス(ピアノ), ルーシー・ウォーカー
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス(字幕版)

◆制作
原題:Buena Vista Social Club 2000年 ドイツ・アメリカ・フランス・キューバ

◆キャスト
ライ・クーダー
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ

◆内容
世界的ヒットとなったアルバムBVSC。そのメンバー、1人々へのインタビュー、レコーディングの様子、カーネギーホールでのコンサート映像を収めたドキュメンタリー。

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その国、その町に住んでみなければ、本当のところはわからないだろう。それでも伝えようという意図が、画面から伝わるような構成に見えた。ハバナの町並み、メンバー1人々のインタビューに過ごした年月が垣間見える。

小さい頃からピアノの音に惹かれたピアノ弾き、音楽でお金を稼いで家族を助けてきた人、早くに孤児になって、生きていくのは厳しかったと言ったフェレーレ。奥さんと手を繋いで町を歩く姿は可愛いかった。

5人子供がいるが、6人目を作るつもりだと言ったおじいちゃん。みんな、ええお年なのに格好いい。年齢じゃないんだな。

生活の中に音楽がある、楽器がある。生きていくのは大変だけど音楽を楽しみに折れずに生きていく、そんな感じが映画の中で流れたのが印象的だった。

全員がすごくいい感じで好きだけど、笑えたのはニックネームはゲリラ兵と言ったシーン。それっぽいなーと想像してた瞬間に流れたので笑ってしまった。

トレスっていうのかな、を、後手で弾いてたのも、遊び心があって楽しかった。カーネギーホールでコンサートをする事になって、ニューヨークに来たあたりも面白かった。

おのぼりさんな感じでいい町だと褒めた後、キューバに電話してたり、車に乗り込む時に80歳のピアノ弾きさんが、頭を打った、はげたとこを打ったと言ったり。

ユーモアのセンスも我侭ぶりも、BVSCのメンバーなら何をしても許せちゃいそう。楽しみをもって笑って生きていく。すごく幸せな気分になった。