ラ・ヨローナ泣く女

愛する夫が浮気をして嫉妬に狂い、夫が世界で一番愛する我が子を溺死させてしまった女ヨローナ。亡くした子供の代わりを求めて、子供を連れ去ろうとけれど、どうせなら浮気した男に呪ったらいいのにと思うのは、私が女だからか。


◆制作
原題:The Curse of La Llorona 2019年 アメリカ

◆キャスト
アンナ=リンダ・カーデリーニ(キューティ・ブロンド)
パトリシア=パトリシア・ベラスケス(ハムナプトラ/失われた砂漠の都 )
元神父ラファエル=レイモンド・クルス(クリーブランド監禁事件 少女たちの悲鳴、クローザー)

◆あらすじ
1970年代のロサンゼルス。ソーシャルワーカーのアンナが訪ねた家では、2人の子供が閉じ込められていた。開けてはいけないという母パトリシアの声を無視してアンナは扉をあけてしまう。その後2人の子供は不可解な死を遂げた。

その後、アンナと彼女の子供たちは、女の泣き声を聞いてしまう。その日を境に数々の恐ろしい現象に襲われることとなった。

家族は、教会のペレズ神父に助けを求めるが、そこで語られたのは呪われたすすり泣く女ヨローナの伝説だった。
しかし、教会の介入にはバチカンの許可を得るため時間を要することから、ペレズ神父はアンナに教会とは袂を分かった元神父ラファエルを紹介する。

***

嫌いじゃないのだけど、ちょっと勿体なかった気がする。母であるアンナが幽霊なんてと信じてなかったのに、子供に害が及ぶようになってから教会を訪れる。それなのにまだそういう態度をしてるのは違和感があった。

そこしかないから教会を頼ったのだろう。そうなったらそれまで信じてたものが変わってくるので、混乱するんじゃないか。だが混乱した様子もなく、この期に及んでまだ幽霊なんてという態度をしながら助けて貰おうとか、ヨローナがきているのに子供を抱きしめなかったり、ちょっとした違和感なんだろうけど。

ヨローナのデザインや神父が使う物はよかったなと思うけど、人を怖がらせるシーンがいまいち。人が怖いのって血が出なくても残酷な絵が出なくてもいい。精神が怖いって事ってある、見えないから怖いとか。観てる人が想像するものがその人にとっては一番怖いものなんだろう。想像させる形がもう少し欲しかったな。