クリムゾン・リバー/シーズン1(#7,#8)

  原作はジャン=クリストフ・グランジェ。ジャン・レノさんが出てたクリムゾン・リバー(映画)と同じ。ネタバレ注意。



◆制作
Les Rivieres Pourpres 2019年 フランス

◆キャスト
ニーマンス=オリヴィエ・マルシャル
カミーユ=エリカ・サント

◆あらすじ
#7 グイドの手
ニーマンスの旧友のギヨーム修道士が殺された。ギヨームは手にひどいやけどを負っていた。ギヨームが暮らしていた僧院は音楽の研究で有名だった。ニーマンスは音楽の研究がギヨームの殺害と関連があるのではと疑う。

一方、市長の娘が行方不明になる。カミーユは娘が消え一晩して帰ってくるが膀胱はされていないものの記憶がないという事件が複数起きていることを知り、その事件が起きている時にBHPというロックバンドがツアーで来ていた事で、このバンドのヴォーカルのメソニエの犯行だと思う。そんな中、またもや修道士が殺される。

#8 暗黒のメロディ
ニーマンスとカミーユはギヨームが連絡を取っていた作家を訪ねる。ギヨームともう一人の殺された修道士が手に掘っていた音符は、神の言葉と思われその解読方法を作家は発見していた。

一方、市長の娘は遺体で発見される。彼女の体からは血液が抜かれている事が解剖でわかる。ギヨームが残した言葉、剣と蛇という言葉からニーマンスは悪魔崇拝を疑う。剣と蛇は昔、神の為に戦い音楽を奏でる集団だった。

***

シーズン1の最後にこの話をもってきたのは失敗だったんじゃないかと思う。私はこのシーズンの中では、2つ目と3つ目の話が好き。

せっかく僧院という場所を出てきて、神の言葉が音符として隠されていてそれが判明するかもしれないという設定をもってきているのに、その後がお粗末になってる。否、悪魔崇拝はいいんやけど、悪魔崇拝の親玉があまりにも軽いというか威厳がなさすぎたのか。

少女たちが消えるが一晩すると記憶をなくして戻ってくる。乱暴はされていない。何が目的なのか。その理由が市長の娘の遺体を解剖した事でわかる。目的は処女の血。

音符の解読を行っている作家さんもかなりいい感じで、何事にも動じない、これまでに修羅場をくぐってきたという感じなのに、彼女も殺されてしまう。

ここまではよかった。悪魔崇拝だろうと推測は出来たし、血を何に使いたいのか、音符の解読をして神の言葉で悪魔崇拝を広めたいのか。犯人は狂信的な人物だろうか、それともそう見せかけて実はお金とか現実的な話なのか、復讐話につなげてくるのかと思っていたらまさかの犯人小物な感じ。がっくり。

配役が違っていたら観れたんだろうか。それともドラマの作り方だろうか。