ガール・オン・ザ・トレイン

 見せ方はよかったのかな。捨てられた女と寝とった女と近所の女。

ガール・オン・ザ・トレイン(吹替版)


◆制作
原題:The Girl on the Train 2016年 アメリカ

◆キャスト
レイチェル=エミリー・ブラント
アナ=レベッカ・ファーガソン
メガン=ヘイリー・ベネット
トム=ジャスティン・セロー
スコット=ルーク・エヴァンス

◆あらすじ
愛する夫と離婚し、傷心の日々を送るレイチェル。彼女の唯一の慰めは、通勤電車の窓から見える2人の男女の姿。
幸せそうな二人は、かつてレイチェルが夫のトムと暮していた家の近くに住んでいた。

トムは今その家で、妻のアナと生まれたばかりの娘と新しい人生を始めている。
ある朝、レイチェルはいつもの車窓から衝撃的な場面を目撃する。それは、あの幸せそうに見えた男女の妻の不倫現場だった。

***

レイチェルは子供が出来ず、酒浸りになり夫のトムに捨てられる。トムはレイチェルと結婚してる間にアナと浮気していて別れた後、アナと結婚し子供をもうけていた。
レイチェルとトムが買った家に、アナとトムと子供が住んでいる。レイチェルは立ち直れないまま、電車の中から彼らが住む家を眺めてる。完全にアルコール中毒になってしまっているレイチェル。

メガンはアナの子供のシッターをしていた。彼女の家はアナの家の近所だった。そんなメガンは、悩みがあってカウンセリングに通っていた。メガンがカウンセラーと抱き合っている場面をレイチェルは電車から目撃し、電車を降りる。メガンの家に向かうレイチェル。そしてそこで記憶が途切れていた。

気が付いた時、顔に血が付き記憶がなくスマホには寄って悪態をつく自分の姿があった。

レイチェルを見ているとちょっとイライラする。子供が出来ないというのは苦しいのだろう。それは理解できる。夫に捨てられたのも辛いだろう。それもわかる。だが、何故幸せそうな元夫の家族を見るのか。見れば辛くなるだけだろうに。

レイチェルには彼女を受け入れてくれた友達がいる。夫に捨てられたレイチェルを家に入れ共に暮らしている。それだけいい友達に恵まれているのだから、なんとか前を向いて欲しいと思ってしまう。

メガンは最初は謎めいている。カウンセリングに誘いをかけるような行動を取ったり、夫に冷たかったり。だがそのうち彼女の悩みがはっきりしてくる。それはレイチェルと逆の苦しみ。そんな彼女の姿が消える。

アナは浮気相手から妻になり子供を産み母親になっている。一番幸せそうに見える。だが彼女も疑心暗鬼になる。夫のパソコンのパスワードを解読しようとしたり、スマホにある情報を盗み見る。

3人の女性は誰も幸せにはなってない。彼女達に共通しているものがあるから。その共通しているもの故に不幸になっていく。

よくある話の映画なのかもしれない。だが見せ方がよかったらしく、女刑事さん以外は最後まで飽きずに観れた。気の毒なのはメガンの夫スコットとレイチェルを助けようとしたおじさんかな。