1997年カンヌ出品時、賛否両論を巻き起こしたというし、ファニーゲームUSAというのあるみたいなので、とりあえず先にこちらを。
穏やかなある夏の午後。バカンスを過ごしに湖のほとりの別荘へ向かう家族。父のゲオルグ、妻のアナ、そして1人息子のショルシと愛犬のロルフィー。
別荘に着き、台所で夕食の支度をするアナの元に、白い手袋をした青年が卵を借りにやってくる。悪夢はそこからはじまった。
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賛否両論って言われる映画は好きな映画が多いのだけど、この作品は好きになれない。ホラー映画は、大人の娯楽だと思ってる。時代劇や西部劇なんかも同じ。単純でわかりやすい。いい奴と悪い奴。悪い奴は好き放題で強いけれど、いい奴は良心や大切な人という弱みをかかえて戦う。
それでも、最後には生き残る人がいたり、悪を滅ぼして善が勝ったりする。それがホラーの好きな所なのに、その部分に力をもらったりもするのに、この映画にはそれがない。
すごく現実的。テレビの中のニュースと同じ。無差別に理由もなく殺されてしまう家族。この映画にお金を払いたくはないな。映画を見る意味がない。現実なら毎日ニュースになってるもの。
監督はそれを狙ったのかな。話題になれば記憶に残る。足がかりにするにはよかったのかもしれない。それとも別に狙いがあったのかな。