謎の1111が知りたくて。なんとなく想像はついたけれど、確かめずにはいられんかった。
7歳の時に両親を失ったサラ。母親の死体の横には血で書かれた11:11の数字が残されていた。18年後大学生になったサラは、叔母と暮らしていた。その叔母は、サラをレイプしようとした男と暮らそうとしていて、それを知ったサラは思わず悪態をついてしまう。
その悪態が、現実のものになり叔母は命を落とす。その前後から、亡くなった母の姿が頻繁に現れるようになる。彼女は何を伝えたいのか。
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サラが超自然に興味を持ったのは無理もないと思う。亡くなった母が見えたりすれば、知りたくもなるだろう。そして、その超自然で知り合った大学院生セスが、事件のキーになっていく。彼と親しくなる事を許さない、親友ラデン。友達なら、新しい友達が出来た事を喜ぶはずなのに。
すべての事件が11-11に繋がると言いたいらしいのだけど、ちょっと説明不足な気がする。
もう少し聖書の説明があってもよかったし、サラに関わる人達を、あそこまで排除しなくても良かったような。ストーリーでいくと、どっちにしろ終焉に向かうわけだし。
サラの運命を描くか、聖書に描かれている世界を描くか、11-11にたどり着く謎解きにするか。もう少しメインテーマを絞った方がよかったんじゃ。