バベル

 菊池さんで有名になったし、ケイト・ブランシェットだしなと思って観たのだけど、賛否両論分かれた理由が、わかる気がする。

バベル

◆制作
原題:Babel 2006年 アメリカ

◆キャスト
アメリカ人夫妻の夫リチャード=ブラッド・ピット
アメリカ人夫妻の妻スーザン=ケイト・ブランシェット
銃を売った日本人ヤスジロウ=役所広司
ヤスジロウの娘チエコ=菊池凛子
不法就労者アメリア=アドリアナ・バラッザ
アメリアの甥サンティアゴ=ガエル・ガルシア・ベルナル

◆あらすじ
モロッコでテロリストとして追われる幼い兄弟、銃の腕前を競っていて放った弾丸が、バスに乗っていたアメリカ人夫婦の妻に当たってしまう。

幼い兄弟に銃を売った日本人は、妻が自殺し聾唖者の娘ともギクシャクしていた。

不法就労者であるアメリアは、アメリカ人夫妻の子供の世話をしていた。だが、夫妻がバスで撃たれて帰国できず、他に預ける事も出来ず息子の結婚式に出席するために、夫妻の子供たちを連れてメキシコへ行く。帰宅する時、運転していた甥に砂漠に置き去りにされてしまう。警察に発見されたが、子供を危険な目に合わせたとして、アメリアは逮捕されてしまう。

***

バベルの町の人達は、天まで届く塔を建てようとしたが、神は人間に異なる言語を話すようにさせる事で混乱を招き、塔は崩壊した。とかいう話をベースにしたかったらしい。

意図はわからんでもないけど、ちょっとつめが甘かったような。つっこみたくなるとこがいくつか。

女子高生チエコが、歯科医や刑事に孤独のあまりすがるけど、大人の男性達はそれをいけない事だとして受け入れない。そういう人もいるけど、女子高生ってだけで目の色が変わる大人もいるだろう。現実から少し離れてるような気がする。

役所さん演じるヤスジロウが、モロッコの人に銃をプレゼントって猟銃って登録制で、国外に持ち出せるんだろうか。まして、人にあげたり出来るのかな。海外と日本の銃に対する感覚の差が出たような気がする。

ケイト・ブランシェット、ガエル・ガルシア・ベルナルと好きな俳優さんが揃ってるのに。
もう少し脚本がねれてればな。テーマとしては悪くない気がするんだけど。モロッコの2人の少年もよかったのにな。ちょっともったいない気がする。