シャッター

タイ映画のリメイクらしい。
◆制作
原題:Shutter 2008年 アメリカ

◆キャスト
ベン=ジョシュア・ジャクソン
ジェーン=レイチェル・テイラー
メグミ=奥菜恵
アキコ=宮崎美子
ムラセ=山本圭

◆あらすじ
NYで結婚式を挙げたカメラマンのベンとジェーンのカップル。彼らは撮影の仕事とハネムーンを兼ねて日本を訪れた矢先、山道で1人の女性を轢いてしまった。慌てて車を降りるが、女性の姿はどこにも見当たらない。

その日から、ベンは体調不良を訴え、撮った写真には白いモヤが映るようになる。さらに、幾度と無く彼らの目の前に現れる、轢いたはずの女性。彼女は何のために現れ、何を訴えようとしているのか。

***

悪くはなかったな。時間を追うごとに周囲で妙な事が起き始める。最初は気にしないようにしているが、体調が悪くなり写真も撮れなくなり仕事にも影響が出てくる。

ジェーンは写真が心霊写真と言われているものだと知って、それを専門に扱っている雑誌社を訪れ、なんとか難を逃れる方法はないかと探り始める。

そこで知る夫ベンとその仲間たちの所業。あれはきつい。メグミの立場でもジェーンの立場でも。信じていた男性が、あれだけのクズだと知った時、自分の人を見る目を恨むべきかそれともその男性を恨むべきか、怒りのもって行き場がない気がする。

奥菜恵さんのメグミは悪くなかったし、レイチェル・テイラーのジェーンも悪くなかった。ただ、もうちょっと日本のおどろおどろしいホラー色が出てもよかったのかも。ちょっと物足りない気はした。

日常の明るい景色、日本のビルやホップな食べ物屋さんや雑貨屋さんと若者たちの笑い声。
地下鉄の窓に映る血みどろのメグミ、夕暮れに部屋に入った時の薄暗い場所で渦巻く濡れてどろどろにとけたみたいな髪の毛、なんて落差が観たかったな。