人形は指をさす#5#6

 原作はダニエル・コールの「人形は指をさす」



◆制作
原題:Ragdoll 2021年 イギリス

◆キャスト
ネイサン・ローズ=ヘンリー・ロイド=ヒューズ
エミリー・バクスター=タリッサ・テイシェイラ
レイク・エドマンズ=ルーシー・ヘイル

◆あらすじ
#5
リストのうち4人が殺された。5人目はアンドリュー・デイリー。だがマーク・フーパーの関係者にその名はなかった。アンドリュー・デイリーの名をもつ29人を保護しようとする警察。

そんな中、エドマンズがこの事件のリストを報道に流した記者の名前に思い当たる。
急行した警察が観たものは、記者の遺体と血に染まったローズだった。

#6
記者の遺体解剖の時、肌に貼ったパッチが見つかる。それは被害者の肌と見分けがつかない色だった。それは被害者のメイク担当が自慢していたことだと思い当たったエドモンズは、話を聞くために彼女を訪ねて、犯人に監禁されてしまう。

エドモンズが危ないと気づいたバクスターは、エドモンズの後を追い家の中を探しエドモンドを救出する。犯人は逃走。一方、アンドリューの件で逃走していたローズはエドモンズの病院へ現れる。ローズは犯人を殺す気でいた。

***

観終わって疑問が多数。
まず、ファウストと名乗っていた犯人が、人を殺す依頼を受けていた動機は何か。
金銭を受け取っていない以上、殺しそのものが報酬だとしても、それなら依頼されなくてもいいわけで、そこに犯人なりの妄想がしっかりあれば、よかったかなと思う。

ジョエルの話では、殺人依頼の報酬は依頼した人の命という話だったのに、ローズが依頼したフーパー殺しに対しては、フーパー含めて6人殺されている。その後のリストの人数、リストに入ってはいないが犯人によって殺されたとみられる他の人達。
何故、フーパー事件だけこんなに多くなったのか。

ファウスト(トマス・マッシー)が実行犯だというのはわかるが、彼を操って最後殺した女は何がしたかったのか。どういう妄想なのか。マッシーが彼女に従った理由は何なのか。

疑問は全て残されたまま終わったな。

人形は指をさす (集英社文庫) - ダニエル・コール, 田口 俊樹
人形は指をさす (集英社文庫) - ダニエル・コール