原作はヴァル・マクダーミドの殺しの儀式

ワイヤー・イン・ザ・ブラッド

ワイヤー・イン・ザ・ブラッド
◆制作
2002年 イギリス
◆キャスト
2002年 イギリス
◆キャスト
トニー・ヒル博士(ロブソン・グリーン)
キャロル(ハーマイオニー・ノリス)
ケビン(マーク・レザーン)
◆あらすじ変わり者の心理分析官トニーとやり手の女性警部補キャロルが殺人事件の謎を追うシリーズ。猟奇的な事件とそれを扱う心理分析官トニーの葛藤やキャロルとの関係などの人間模様も描かれる。
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よくあの残酷な手口を映像化したなと思う。放送禁止になっても仕方がないかも。
キャロル役の女優さんも、トニー役の男優さんも違和感はなかった。原作読んでるわりには不満がなかったのは、事件そのものの描き方もだけど人間ドラマにしてくれた部分が大きいのかも。
キャロルとトニーの人間的な思いやりが、穏やかでさりげなくていい。他の刑事さんたちにも言えることだけど。心配してても、大丈夫?って人前で大きな声で聞いたりしない。ちょっと顔色をのぞきこんだり、肩を叩いたり。
人前では気をはってるけど、1人になるとどっと疲れた表情になって、それをたまたま見られたり。そういうのがリアリティがあってよかった。で言葉にするだけがコミュニケーションじゃないのがいい。
最終、切羽つまった状況でキャロルはじめ刑事さんたちが必死に考え、やれる事をやり、迅速に行動に移すのは見ていて元気をもらえる。普段は伸びたゴムみたいでもいいけど、やらなきゃならない時に格好悪くても、ジタバタしてても必死な方が実感が出る。
トニーに犯人が電話をかけてくる話が好き。どんどん近づいて来る感じがあって、最後には犯人にトニーが攫われる。攫われてから殺されるまでの時間内にトニーを見つけなきゃいけないキャロル達。原作で読んでも怖いなと思ったけど、あれを映像化したのはよかった。