スノーマン 雪闇の殺人鬼

原作は諾(ノルウェー)の作家ジョー・ネスボ。


◆制作
原題:The Snowman 2017年 アメリカ・イギリス・スウェーデン

◆キャスト
ハリー・ホーレ=マイケル・ファスベンダー(プロメテウス)
カトリーン・ブラッド=レベッカ・ファーガソン
ゲルト・ラフト=ヴァル・キルマー

◆あらすじ
オスロにその年の初雪が降った日、一人の女性が姿を消した。自宅前には彼女のスカーフを首に巻いた雪だるまが残されていた。

捜査に着手したハリー・ホーレ警部は、この10年間で女性が、失踪したまま未解決の事案が、他にもあることに気づく。
そして、雪だるまという署名が入った手紙がハリーに届く。

***

わりとよく観る俳優さんがたくさん出てた。クローズに出てたJ・k・シモンズ、モンスターズ悪魔の復讐に出てたクロエ・セヴィニー、特捜部Qに出てたデヴィッド・デンシック、ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1に出てたトビー・ジョーンズ、エクソシスト ビギニングに出てたジェームズ・ダーシー。独、瑞、米、仏、英の俳優さんが集結。

読んでないけど多分原作も面白そう。それなのに勿体ないとしか言いようがないぐらいに映画がわかりにくかった。余計なシーンが入りすぎて、これが後で関係してくるのかと思って見ていたら全然出てこなくてただ入れただけだったり、必要な説明がなかったり。

ただこれを観て原作読んで観ようかなと思うぐらいには、興味を惹かれたって事は面白い話ではあるんだろう。私の場合、原作が先の方が好きなので読むかどうかは別として。

父に拒否され母が亡くなり雪だるまになった犯人の気持ちはわからんでもない。が、その憎悪が女(母)に向くのがわからない。私が女だからかな。先に犯人を拒否したのは父なのに父を憎まないのは何故なのか。

雪だるまの犯行の内容もちょっとわかりにくい。子供がいる母を狙ったのはわかるが、子供の性別も年齢もバラバラで、母の状況もバラバラ。母であって犯人との接触がありさえすればいいのか。犯行の間隔はどれぐらい開いているのか、事件が起こる範囲はどのぐらいなのか。

そういう分析も何もなく、伝説と言われた刑事ハリーが嗅ぎまわり、転属してきてコンビを組めと言われた女刑事はハリーに内緒にして捜査をしている。もう少し事件を整理して見せてくれれば、2人が勝手に動き回った理由もその結果も生きてくる気がするんだけどな。