レフト-恐怖物件-

ケヴィン・ベーコンとアマンダ・サイフリッドのコンビ。



◆制作
原題::You Should Have Left 2020年アメリカ

◆キャスト
テオ・コンロイ(ケヴィン・ベーコン)
スザンナ(アマンダ・サイフリッド)
エラ(エイヴリー・エセックス)

◆あらすじ
テオは一回り以上年の離れた女優スザンナと結婚し、娘エラを授かった。だがテオに対する世間の目は冷たかった。テオの前妻は入浴中に溺死していて、テオが殺したのではないかという噂があった。

ある日、コンロイ一家は休暇でウェールズの貸別荘に泊まることにした。その日の夜、エラが人影を見たと言うが、テオは取り合わなかった。ところが、怪奇現象はテオの身にも起こり始めた。

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ケヴィン・ベーコンがおじいさんに見えた。まー、そういう年なんだけどちょっと淋しい。年の離れた妻という設定のアマンダ・サイフリッドがまた若く美しいだけに対比がきつい。

話の方は好きなタイプの話、ただ、見せ方が良くなかったのか、面白さは半減だったと思う。貸別荘は綺麗だけど、その前の持ち主、そしてその前の持ち主、そしてその前に何があったか。その設定とテオが犯した罪、それゆえに逃げられない、逃げようとしないというのは納得できるのだけど、誰しも自分からは逃げられないものだし、ただ前妻の事件は罪と言えば罪ではあるが、テオが直接手を出したわけでもない。ネタバレするけど、助けなかっただけ。

塔の話か、前妻の死亡事件か、どちらかに時間を割くべきだったかな。罪悪感を前面に出すなら死亡事件かもしれない。あー、感情の出しどころが少ないのか。

娘のエラが怖がるシーンはある。父が娘も妻も愛しているのは伝わってくる。が、負の感情は父がなんとなく重苦しい感じでしか伝わらない。家が歪んだりとかそっちに時間を割きすぎたのかな。誰に感情移入していいのか、この場合、絶対テオのはずなのに感情移入が出来なかった。せっかくの俳優さんが勿体ない気がした。