パトリシア・コーンウェル/遺留品

からめ方が面白いなーと思った。マスコミ、事件、裏切り、病気、DNA。

遺留品 (講談社文庫) - パトリシア・コーンウェル, 相原 真理子
遺留品  - パトリシア・コーンウェル

◆制作
原題:All that Remains 1993年 アメリカ 講談社

◆あらすじ
目の前で恋人が虐待される姿を見せられ、殺害された少女。それだけでも衝撃的なのに、その少女の母親が時期副大統領の娘。そうなればマスコミの扱いも、世間の注目度も違う。それが、混乱を招くのは、容易に想像がつく。

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それだけでも、どんな話になるんだろうと想像させる。命の重さは変わらなくても、マスコミの扱いは変わる。

ケイシリーズは、難しい医学をわかりやすく書いてくれ、それが事件と結びついてるところが、魅力。今回は再生不良性貧血とDNA。こーいう本でも読まない限り、知る事はなかっただろうな。

もう1つはアビー。ジャーナリストで有能なアビー。プライベートと仕事の両方で、人を信じて裏切られたアビー。切なくて。