パトリシア・コーンウェル/死体農場

代理人によるミュンヒハウゼン症候群みたいな展開だなと思ってたら
やっぱりそうだった。。

死体農場 (講談社文庫) - パトリシア・コーンウェル, 相原 真理子
死体農場 (講談社文庫) - パトリシア・コーンウェル


◆制作
原題:The Body Farm 1994年 アメリカ 講談社

◆あらすじ
教会からの帰途、エミリーという少女が遺体で発見される。ケイシリーズの中でゴールドという犯人がいて、そのゴールドの犯行と手口が酷似。

極秘の研究所「死体農場(ボディ・ファーム)」の協力のもと、ケイと殺人課刑事マリーノの、捜査が続く。

ケイと共に働くボディーガード役のマリーノは、エミリーの母に同情し、ケイの姪でFBIに務めるルーシーは、FBIの犯罪データを盗んだと濡れ衣をきせられケイは奔走する事に。

***

代理ミュンヒハウゼン症候群っていうのは、同情や関心をかう為に周囲の人を病気にして看病するいい人を演じる病らしい。

代理ではなく、ミュンヒハウゼン症候群ってのもあって、その場合は、自分が病になるように自傷行為をしたりするんだとか。詳しくはお医者さんに聞かないとわかんないけど、本によるとそんな感じ。

好きな事に熱中するのって、いい方向に向けばおたくと言われても楽しみになるからいい。
でも、悪い方向に向くととんでもない事になる。好奇心も方向性を考えないとやばいな。

関心をかう為とはいえ、重症だとお医者さん並に病気や薬に詳しくなるという。見破られないようにいろんな手を考え出し嘘を積み重ねていく。

見破られないように用心してつく嘘は、なかなか見破れないみたいで、気がついた時には、って事もあるらしい。

死体農場(ボディーファーム)も初めてこの本で知った。亡くなった人の最期の声を聞く為に、働いてる人達って尊敬。誰にでも出来る事じゃないと思う。

シリーズものなので、最初の作品(真犯人だったかな)から読むとルーシーの成長やケイとマリーノの関係がわかってより楽しめるかも。一話完結なので一冊だけでも充分読めるけど。