人物(性格)がわかりやすかったな。
マーダー・プラン(下) 臨床心理医アレックス- ジョナサン・ケラーマン
◆制作
原題:Dr. Death 2006年 アメリカ 講談社
◆あらすじ
医師メイトは、安楽死の幇助をしていることから「ドクター死(デス)」という異名で知られていた。その彼が、自らが考案した「死の装置」の上で発見された。体を切り裂かれ血を抜かれた状態で。
犯人は、彼に恨みを持つ患者の家族なのか、それとも他に動機をもつ人間がいるのか。LA市警の刑事マイロは、親友で臨床心理医のアレックスとともに殺人犯を追いはじめる。
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あまりに難しすぎて、答えが簡単に出せない事ってたくさんあるけど安楽死は、やっぱり難しい。
メイトは安楽死を人の権利だと、自分はいい事をしてると信じていたのかな。それとも、自分が有名になる為の道具として利用してる自覚があったのかな。たとえ、自覚がなかったにしろ、結果は同じ。人殺しか自殺幇助か。
そんなメイトが殺された。メイトが殺した、または手を貸したと思われているジョアンの
娘のカウンセリングを、アレックスがする事になった。むろん、これまで通りマイロと事件にも関わる。
メイトを殺したのは誰かという事と、ジョアンの安楽死のせいで家族がどれだけ心に傷をおったかという事と、そもそもジョアンがあれだけ、自分を責めた原因は何かという事が三つ巴で展開される。
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もしかしたら、心の傷が元で家族の誰かがメイトを手にかけたのではないか、とまで推理するアレックス。
途中までかなり複線にやられた。でも、ジョアンの死の原因、彼女が命を落とすほど自分を責めた原因は、状況を考えれば想像がついた。ヒントがあったし。
そこがわかってしまうと、犯人も自然に割り出せた。
ただ、気がついた時、やられたーとつい口に出た。やられると気持ちいい。
でも、次の作品ではもう少し早く見破りたいなー。