13サーティーン誘拐事件ファイル

アイビー役の女優さん、女医フォスターにも出てたな。


◆制作
 原題:Thirteen 20161年 イギリス

◆キャスト
アイビー・モクサム(ジョディ・カマー)
ティム・ホブソン(アネリン・バーナード)

◆あらすじ
#1
13年前、13歳で誘拐された少女アイビー。ある日逃げ出して警察に助けを求める。体中の痣だらけの裸足の彼女は本当に誘拐されたアイビーなのか。
これまで自分がアイビーだと名乗り出た女性がいた事で、警察は慎重に彼女の供述をとる。だがアイビーの供述と監禁されていた家の状況が違う事を、捜査官のリサとエリオットは不審に思う。
アイビーはDNA鑑定で本人だとわかりマスコミに知られてしまう。そんな中13年前親しかったティムが会いにやってくる。アイビーは喜ぶがティムはすでに結婚していた。だがついその事実をアイビーに隠してしまう。

#2
13年の空白を必死に埋めようとするアイビー。だが、アイビーが犯人のホワイトと一緒にいるところがショッピングセンターの監視カメラに写っていて、彼女が逃げる様子がないのを見て、リサ捜査官は本当に監禁されていたのかとアイビーに聞く。
アイビーに頼られがちの捜査官のエリオットは彼女に同情的で、疑念を持つリサ捜査官と口論になる。

#3
アイビーが誘拐された当時、犯人のホワイトはアイビーが通っていた学校で働いていたことがわかり、アイビーへの不信感は消えないまま。そんな中、フィービーという10歳の少女を誘拐したホワイトからアイビーに手紙が送られてくる。
マスコミに騒がれ落ち着かない一家はストレスがたまり、妹のエマとフィアンセのグレッグはもめ始め、父の浮気で別居状態になっている事もアイビーに知られてしまう。
自分が戻ったことで周囲の人間関係にひびが入りそのうえホワイトから手紙が届き不安定になっていくアイビー。リサ捜査官はエリオット捜査官と衝突しながらも捜査を続け監禁されていた家の壁の中からホワイトの弟の遺体を見つける。

#4
アイビーは犯人の弟の殺害容疑で逮捕される。弟を包んでいたものからアイビーの指紋が見つかったのだ。黙秘を続けるアイビー。
警察はアイビーの母に話して貰うように頼む。母は何があってもあなたの味方よとアイビーに話し、アイビーはそれを聞いて心を開く。
監禁されている間、アイビーの心の支えだったホワイトの弟が彼女を逃がそうとしてホワイトに殺害され、弟の遺体の始末をさせられたのだという。アイビーは犯人にこの事実を家族が知れば愛されなくなると言い聞かせていた。

#5
誘拐された少女フィービーとアイビーを交換すると犯人から電話が入った。そうはさせないと警察は警戒するが、まんまとアイビーを連れ去られてしまう。犯人を止めようとしたリサ捜査官とエリオット捜査官は重傷を負う。
重傷を負いながらも、フィービーに監禁場所のヒントを求めるエリオット捜査官。フィービーは家の後ろに送電線の絵を描き、監禁場所が判明する。
一方アイビーはホワイトにこれまでと同じように暮らし家族を作ろうと言われる。アイビーはとうとうホワイトと対決する。

***

 悪くはなかったかなとは思うのだけど、なんだか勿体ない気も。

エリオット捜査官、単純すぎ。アイビーに肩入れしすぎたかと思ったら裏切られたみたいにアイビーを責めたり。困ったもんだ。

アイビーがはっきりしない態度なのはわかる。浦島太郎な感じだろうし、監禁・暴行を受けててそれは人には話して分かり合える事でもないわけで、おまけに自分を責める出来事もあって、感情や思考が混乱してたら反応が薄くなってもおかしくない。だから逃避するように楽しい事をしようとする。それがまた誤解を生み、見てる方もアイビーが何を考えてるのかわかりにくくなってる。

犯人に洗脳されてる部分もあって、判断に迷うシーンもあるにはあるのだけど弱いのかな。そこがもう少し描かれてたらアイビーに感情移入出来たかも。

それにしても犯人のホワイトが気持ち悪い。誘拐監禁する男を好きになるわけないやん。家族を作ろうってそぞーとしたわ。