カラーパープル

 スティーブン・スピルバーグ監督。ウーピー・ゴールドバーグ主演。アリス・ウォーカー原作。


◆制作
原題:The Color Purple 1985年 アメリカ

◆キャスト
セリー=ウーピー・ゴールドバーグ
ミスター=ダニー・グローバー

◆あらすじ
南部ジョージア州の小さな町で、貧しい黒人の娘セリーは自分を押し殺して暮らしていた。ミスターと呼ばれる黒人と結婚したセリーは、先妻の子の世話をするようになり、やがて目覚めていく。

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いろんな要素が織り込まれていて、観てよかったなと思った。今でも十分通用する内容も好き。

男性の方がえらいんだと思い込んでる男性。女性は殴っておけばいいなりになると公言してはばからない。そんな男に大人しくしたがっているゴールドバーグ。力ではかなわない、自分は美人でもない。そう思い込んでる。

けれど、いろんな人と出会い目覚めて自立していく。ゴールドバーグが演じたセリーが、長い過程を経て自分の足で立つ覚悟をする。その覚悟が、相手に彼女の人としての尊厳を知らせる。

それまで、彼女は言いなりになる存在だと思い込んでいた男は、自分のしてきた事を反省して彼女の役に立とうとする。

年代、人種差別、性別差別が重なってて、その中で自分の足で立つのは、かなり難しいと思うけれど、そういう背景じゃなくても今にも通じるテーマだと思う。