ミセス・ハリスの犯罪

 1980年に全米を騒然とさせた、実際の殺人事件を映像化。


◆制作
原題:Mrs. Harris 2005年 アメリカ

◆キャスト
ハーマン=ベン・キングスレー
ジーン=アネット・ベニング

◆あらすじ
名門女子高校の女性校長ジーン・ハリスは、離婚後、女手ひとつでふたりの息子を育ててきた。ある日、彼女はパーティで知り合った高名な心臓外科医ハーマン・ターナウアーと恋に落ちる。

ハーマンはジーンにプロポーズし、2人は婚約した。ところが女性関係にだらしないハーマンは結婚式が近づくにつれ結婚に消極的になり、ついに婚約は破棄される。やがてジーンは、自分への愛情が完全に失せてしまったハーマンの態度を前に、次第に精神を病んでいく。

***

正直退屈した。なんでだろう。

きちんとした仕事をもち、離婚後も満足した生活を送っていたはずのハリス夫人。それが、ハーマンと出会ってからおかしくなる。

うまくいってる間はいいのだけど、関係が破綻しハーマンが他の女と付き合いだすと、ストーカーのようになり精神のバランスを崩し、とうとう事件になってしまう。

振り向かなくなったハーマンに、ハリス夫人はかまってちゃんぶりを発揮するけれど、やればやるだけ、熱がさめていくだけ。他に目を向ければいいのに、それが出来なくなってるハリス夫人。

どれだけ仕事が出来てもどれだけ美しくても、幸せにはなれないって事を見せられただけで、救いがなさすぎたのかな。

実際の事件の事を書いてるのを読んでみた。もともと女に見境のない男性なのにのめりこんじゃったのね。無罪を主張しながらも有罪判決を受け服役。本を執筆したりテレビにも出てる。恩赦で釈放された後、老人施設で生涯を閉じてる。

もしジーンがハーマンに会わなかったらとつい考えてしまうな。