ジョナサン・ケラーマン/イノセンス女性刑事ペトラ

事件を目撃した少年の行く先は。

イノセンス 上: 女性刑事ペトラ (講談社文庫 け 12-1) - ジョナサン ケラーマン, Kellerman,Jonathan, 和彦, 北沢 イノセンス 下: 女性刑事ペトラ (講談社文庫 け 12-2) - ジョナサン ケラーマン, Kellerman,Jonathan, 和彦, 北沢
イノセンス 下: 女性刑事ペトラ (講談社文庫 け 12-2) - ジョナサン ケラーマン


◆制作
原題:Billy Straight 2001年 アメリカ 講談社

◆あらすじ
18か所を切られた女性の遺体が発見される。被害者は私立探偵役で有名になった俳優の元妻。刑事のペトラは読心術で犯人を追う。一方、殺人現場を目撃してしまった少年ビリーは、恐怖のあまり逃げ惑う。家出をしたビリーに行く当てはない。

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面白かった。最初の出だしがよかったな。家出した少年がひとりで公園で、工夫しながらなんとか生き抜こうとするあたりから物語ははじまる。

そんな少年が目撃しちゃったのが、殺人。家出って言うのも、どうしようもなくてだから家に帰るわけにもいかず、相談する相手もいない。

誰を信用していいのかもわからず、今日一日生き延びるだけでも精一杯。そんな少年に、殺人の目撃者として懸賞金がかけられる。

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被害者のお父さんが事件を早く解決したくって懸賞金かけるのだが、その為に少年を追う人間は多くなる。懸賞金目当ての男たち、警察、犯人。誰も信用できない。そんな中で精一杯毎日を送る少年がとても気持ちいい。犯人探しの方は、ちょっと複線足りなかったかな。

一応、最期はどちらが犯人かわからない。というプロットにはなっているけれど。アレックスの時は、マイロという相棒がいたのだがぺトラには一応相棒はいるものの、まだ強力な連携とまではいかず。そこも、これからなのかな。