リトルマン・テイト

天才少年役の男の子、いいわぁ。


◆制作
原題:Little Man Tate 1991年 アメリカ

◆キャスト
ジョディ・フォスター
ダイアン・ウィースト
アダム・ハン=バード

◆あらすじ
幼いながら環境問題で悩みモーツァルトを完璧に弾きこなす天才児。酒場でウエイトレスを死ながら、天才児の息子を女一人で育てる母。

そんな母に天才児の研究に没頭する孤独な女性が、その才能を育てさせてと言ってくる。

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お母さん役はジョディー・フォスター。好きなんだよなぁ。片親で経済的に苦しかったりするけれど、変に見栄をはったりしないしっかりお母さんでしっかり大人。

息子を思うあまり、息子の才能をつぶさないようにと研究してる助成に託す。でも、いくら天才児でもまだまだ子供で お母さんも子離れする時期でもなくてそのあたりの微妙なお母さんも すごく出てて微笑ましい。

大人に何を言っても まだ子供でどうしようもない事もあるな。という子供らしい感じが出てる一方、早く大人になってお母さんを助けられるようになりたい、純粋な面も出てる。お互い相手を思い、我慢しつつやっぱり恋しい。

でも、この映画で何が一番よかったって、天才少年を育てようとする女性。すごく不器用で 可愛いかった。

話せるのは仕事の事ばかり、少年を預かるのはいいけれど 健康にいいジュースを初日に少年に吐かれたり、料理は失敗。最期には、友達はいないの?子供はいないの?と少年に聞かれ返事につまってしまったり。

少年が最期に言う台詞がよかったな。僕よりもっとすごい天才児が現れて、僕は一番じゃなくなったけど友達がいてお母さんがいて 楽しい誕生日を迎えられたから幸せなんだ、みたいな。正確じゃないけどこんな感じ。

出来る事とやりたい事が同じとは限らない。出来る人だけが愛されるわけじゃない。