フローズン・グラウンド

アンカレッジ女性連続殺人事件をもとに作られた
ニコラス・ケイジ、ジョン・キューザックが出演。


フローズン・グラウンド

◆制作　
原題：The Frozen Ground　2013年アメリカ

◆キャスト

シンディ・ポールソン（ヴァネッサ・ハジェンズ）

ジャック・ハルコム（ニコラス・ケイジ）
アリー・ハルコム（ラダ・ミッチェル）

ロバート・ハンセン（ジョン・キューザック）

ライル・ホーグスベン巡査部長（ディーン・ノリス）

グレッグ・ベイカー（ライアン・オナン）

パット・クライブス検事（カート・フラー）

◆あらすじ

1983年、アンカレッジのモーテルの一室で、17歳のシンディ・ポールソンが手錠に繋がれたところを発見され、パトロール隊員によって保護された。刑事達に、誘拐され暴行されたと話すが、シンディは売春をしていて年も誤魔化していた。彼女が誘拐犯として指名した男、ロバート・ハンセンは、自分のレストランを経営する家庭的な人物と思われた為、彼女は信じて貰えなかった。

シンディを救出したパトロール隊員は、刑事たちがハンセンの捜査をしなかったので、事件に関する情報を密かにコピーしアラスカ州警察に送った。

一方、州警察官のジャック・ハルコムは、茂みの中で女性の遺体が発見され、調査するよう呼び出された。警察は失踪した他の行方不明の少女たちとこの事件を結びつけていた。ハルコムはパトロール隊員が送った情報をもとに、他の事件をシンディの事件と結び付け、ハンセンを調べ始める。一方、ハンセンはデビーという女性を飛行機に乗せ、人里離れた場所に着陸し彼女を解放し森の中を走らせた後、ライフルで彼女を撃ち、ネックスレスを盗んでいた。

ジャックはハンセンが犯人だと確信するが、証拠が状況証拠しかなくシンディが証言するのを怖がっている為、上手くいかない。証言してまた狙われることを恐れたシンディは、元の世界に戻っていく。そしてそこでハンセンと出くわす。

ジャックは被害者の数が１７名になった事から、検事局に令状の発行を依頼する。ハンセンは弁護士なしでの尋問にも協力にも同意し捜索もするが、新たな証拠や自供が得られない。ジャックはシンディを説得するが、何度も怖い思いをしているシンディは。

***

wowow＋で再放送されてた。何度か見てる。

これが実話だと言うのが怖い。エピローグでは、ハンセンが17人の女性殺害と、さらに30人の誘拐と強姦を自白したと述べられている。彼は461年＋仮釈放なしの終身刑を言い渡されたと出ていた。

ニコラス・ケイジが相変わらずいい。事件を解決しようとする情熱と、人が良すぎて一周回って格好良く見えるあたりはニコラスならではな気がする。

犯人役のジョン・キューザックもいい。普通の人に見えるのに、普通の人が暗い面を抱えてる感じが怖い。

そして何よりいいのは、たった１人生き残った被害者シンディ・ポールソン役のヴァネッサ・ハジェンズ、この時のヴァネッサが可愛い。家族に恵まれず誰も心配してくれず、生きていく為にしている仕事で命を狙われる。誰も信じられない。そんな心細そうで逞しくて怯えててちょっと薄汚れてるシンディが、まるで野良猫のように見えて好き。ミルクと温かい毛布をもっていきたくなる。

実際のシンディさん、今は夫もいて健在だそうでよかったと思う反面、彼女の心を思うとなんとも言えない気持ちになる。たった一人の生き残った被害者、彼女は運が良かったのかわかるかったのか。