久しぶりにカレン・モクを見た。
◆制作
原題:The Great Hypnotist 2014年 中国
◆キャスト
精神科医シゥ・ルイニン(シュー・ジェン)
患者ニン・シャウヤン(カレン・モク)
◆あらすじ
精神科医のシゥ・ルイニンは、ある日ファン教授から任せたい患者がいると依頼を受ける。ニン・シャウヤンは6歳で養護施設からある夫婦に預けられ香港に移住。数年前から発症してどの医者も治せない。症状は見えないものが見えると言う。
だが、面談に現れたニンにルイニン医師が催眠療法を施した時、逆にルイニン医師はニンにコントロールされてしまう。それは仕組まれた罠だった。ニンの正体とは。
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よくあるストーリーなのかもしれないが楽しめた。最初の設定をひっくり返す手法も、入念に準備していた感じを出すのも好き。ニンに関するビー玉、赤い花びら、飛ぶ綿毛、観覧車。ルイニン医師に関する水。そして時計、3.2.1。ちょっとしたワードを物語の赤に散りばめていて、それが目と耳に印象付けられる。
面談に使われた建物のデザインも好き。洗面所の鏡や水のみとグラスのデザイン、夢の中の扉、白い世界の赤。真っ暗な部屋の中に煙草が燃える赤。ゆらりと消える白い煙。
カレン・モク、久しぶりに見た。この映画の時、44歳ぐらいらしい。若いころとちっとも変わらず美しい。スタイルもほとんど変わっていないのだろう。後半で歌う歌はとてものびやか。若い頃から存在感があっていいなと思っていたけれど、今も変わらないのが嬉しかった。この先、どんな姿を見せてくれるか楽しみ。