こわーい映画が観たいしかなかったんだろーな。これを選んだ時。
森の中のホテルに就職したイレーネは、ある日ホテルの一室で行方不明になった従業員の赤い眼鏡を拾う。その眼鏡をかけた彼女の身辺に不可解な出来事が起こり始めた。
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映画でも本でもそーだけど、作る側の労力とか考えるとどこかいい所を探したくなる。が、探せなかった。
ミステリーにするには謎が明確じゃなく、答えもない。ホラーにするには、心理的にこわーいシーンがない。視覚的に残酷で怖いシーンもない。イレーネという女性の日常、というだけ。
そのイレーネがまた、ちょっと面白くて興味をひかれそうな女性なら、別の見方が出来るかなと思うけど平均的。イレーネの性格が、映画や魔女伝説に影響する感じでもなく、淡々と日々は過ぎていく。
赤いメガネをかけはじめた時の周囲の反応も、なーんとなく理解できる反応。森の中の魔女の伝説も単なる魔女狩りの伝説で、伝説の中に女性が被害にあいそうな出来事があるわけでもない。
最期のシーンをどう解釈するかも、いく通りでも解釈はありそう。自分でストーリーを作って下さいな感じだけど、それにしては想像力を刺激するような感じでもない。フランス映画みたいな作りならわかるけど、そういうんでもない。合わなかったのかな。いいところが探せなかった。
ただ、その女性の日常を朝から晩まで、見つめてるだけ。ちょっとストーカーっぽいけど、誰かの生活を覗き見してみたいって人にはいいかも。