エドワード・スチュアート/神に捧げる殺人

惨劇の記憶に出ていたカドーソさんが出ていた。

神に捧げる殺人〈上〉 (扶桑社ミステリー) - エドワード スチュアート, Stewart,Edward, 晶子, 和泉  神に捧げる殺人〈下〉 (扶桑社ミステリー) - エドワード スチュアート, Stewart,Edward, 晶子, 和泉
神に捧げる殺人〈下〉 - エドワード スチュアート


◆制作
原題:Two Volumes 1997年 アメリカ 扶桑社

◆あらすじ
セントラルパークのガーデンで、開園式が華やかに行われた。その最中、茂みの中では少女の白骨化した箱詰めの、バラバラ死体が発見される。

ニューヨーク市警のカドーソ警部補が呼ばれ、捜査を開始する。少女の遺体にはSMの跡らしきものがあり、現場には枯れた花束が残されていた。そして、被害者の口の中には、聖体拝領用の種なしパンが。

捜査が進む中、終身刑で服役している男が事件の犯人として突如名乗りをあげる。果たして彼は犯人なのか。

***

少女の身元を探るために足取りを追っていくカドーソ。その行く先は教会だった。

ガーデンの開会式と遺体の側に残された花。聖体拝領用のパン。それだけでは教会と関係があるとは証明出来ない。

教会という狭い世界の中で、何が起きているのか。少女の事件と教会はどんな関係があるのか。カドーソの必死の捜査が続く。

惨劇の記憶の時も教会関係者が出てきたんだけど、この本にもやはり出てくる。宗教そのものには興味がないけど、宗教がらみのミステリーは多いし最大の団体だから複雑で面白いものが多いし、テーマになるのもわかる。

ストーリーはお決まりかもしれないけど好き。キャラも悪くないしテンポもいい。ストーリーはわりと想像つくのに、ついつい話にひきこまれてしまう。