ロビン・クック/コーマー昏睡

昏睡状態って、何されてもわかんないよな。考えたら怖い。
コーマ―昏睡 (ハヤカワ文庫 NV 326) - ロビン クック, 林 克己
コーマ―昏睡  - ロビン クック


◆制作

原題:Coma 1983年 アメリカ ハヤカワ文庫

◆あらすじ
名門と言われたボストン記念病院へ実習に行く事になり、張り切る医学生のスーザン。

だが、8号手術室では、初歩的と言われる手術でも目が覚めず昏睡状態におちいり植物人間になる事例が多発。疑問を抱いたスーザンは、圧力を感じつつ調査をはじめる。

***

医学生が主人公なので、病院内部などわからない事を彼女としっしょに解き明かしていく感じは読みやすい。

簡単な初歩的な手術でも、まったく危険がないとは言えない。でも、それだけで片付かない事故の多さ。もしこれが、故意に起こしたものとすれば動機は何なのか。

この本が出されたのは1983年になってる。当時、それだけ話題になったかは覚えてないけれど、今でもこの動機は通用する。

というか、この関連の話をテレビで見た事もあるしどんな職業でもこんな人はいるんだろう。ちょっとぐらいとか、人に流されてしまう人とか。

でもお医者さんには、きちんとしたスキルと人の命、体を助けてるのだという本質は見失わないで欲しいな。