アレックス・デラウェアシリーズの中の一冊。ミュンヒハウゼン症候群を書いている話の中で、今のとこ一番わかりやすかった。
◆制作
◆あらすじ
原題: Devil's Waltz 1995年 アメリカ 新潮社
原因不明の発作を繰り返す幼児。いくら検査しても疾患は見つからず、主治医は代理人によるミュンヒハウゼン症候群を疑ってアレックスに助けを求めた。
1歳9ヶ月の自分の子供を病気に。そんな事が本当にあるんだろうか。5年ぶりのウェスタン小児病院は、アレックスが働いていた頃とは変わっていた。
経費削減。病院の生き残りをかけて新しい経営者の元、変わっていく病院。経営と医療、その中でもがく医者と患者。1歳9ヶ月の子供は、どうなるのか。
1歳9ヶ月の自分の子供を病気に。そんな事が本当にあるんだろうか。5年ぶりのウェスタン小児病院は、アレックスが働いていた頃とは変わっていた。
経費削減。病院の生き残りをかけて新しい経営者の元、変わっていく病院。経営と医療、その中でもがく医者と患者。1歳9ヶ月の子供は、どうなるのか。
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小児心理医アレックスは、穏やかで偏見の少ない人って印象。子供相手、それも心に傷を負った子供相手なので、無理強いせず根気強く付き合い続けてくれる。
医療物は、時々専門用語が出てきたりするけれど、患者の家族、他の専門の医者相手に説明するシーンもあるので読者にもわかりやすく噛み砕いてわかるようになっている。
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医療物は、時々専門用語が出てきたりするけれど、患者の家族、他の専門の医者相手に説明するシーンもあるので読者にもわかりやすく噛み砕いてわかるようになっている。
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代理人によるミュンヒハウゼン症候群って、とてもデリケートみたい。本当にミュンヒハウゼンなのか、というのを確かめるのが難しい。それがわかっても、家族を疑わなければならない。
下手に動いてしまうと、病気(虐待してる本人)の人以外の家族からの情報が得られなくなる恐れがある。まして代理人によるミュンヒハウゼン症候群だとすると、勘付かれてしまう恐れもある。
かといって、あまり手をこまねいているとエスカレートする危険性が高くなる。そうなれば、子供の命が危険にさらされてしまう。
そういう事を扱うアレックスのひたむきさと辛抱強さが、描かれている。精神を扱う医者が、どれだけ精神エネルギーを使うのかが、読んでいてきついなと思った。
下手に動いてしまうと、病気(虐待してる本人)の人以外の家族からの情報が得られなくなる恐れがある。まして代理人によるミュンヒハウゼン症候群だとすると、勘付かれてしまう恐れもある。
かといって、あまり手をこまねいているとエスカレートする危険性が高くなる。そうなれば、子供の命が危険にさらされてしまう。
そういう事を扱うアレックスのひたむきさと辛抱強さが、描かれている。精神を扱う医者が、どれだけ精神エネルギーを使うのかが、読んでいてきついなと思った。