ハードキャンディ

可愛い外見に騙されると怖いね。

◆制作
原題:HARD CANDY 2006年 アメリカ

◆キャスト
パトリック・ウィルソン
エリオット・ペイジ

◆あらすじ
 ●出会い
32歳のカメラマンジェフは、出会い系で少女を物色する独身男性。ある日チャットで14歳のヘイリーと知り合い、直接会う約束をする。実際に会ってみると、ヘイリーはのりのいい可愛い女の子。ジェルは自宅にヘイリーを誘い込み、お酒を飲んだところで意識が無くなる。薬をもられていたジェフ君。

 ●魂胆
ヘイリーちゃんは最初から悪意を持ってジェフ君に近づいていた。ジェフ君が未成年の少女たちに暴力を振るって乱暴していたと言い、当時未成年だったモデルのジャネルの手紙を読み上げる。証拠の品をどこかにもっているはずと部屋を探すヘイリーちゃん。金庫からドナという少女の写真を見つける。

 ●抵抗
一瞬のすきをついてヘイリーちゃんに襲い掛かるが、逆にラップで窒息気絶させるヘイリーちゃん。ジェフ君が意識がない間に縛り上げて、ロリコン男性に対する制裁と気絶しそうな残酷な仕打ちをする。ジェフが自殺したように見せかけるため、警察だと語ってジャネルをジェフの家へ呼び出す。ジェフ君の首に天井からつるした縄をかけて、椅子の上にたたせた。

隣の人やってきて邪魔が入った隙をついて、再び反撃に出るジェフ君。屋上へ逃げたヘイリーちゃんを包丁を片手に追いかける。

 ●要求
ヘイリーちゃん、ジェフ君の銃を突きつけながら、首を吊れと要求。ジェフ君の罪が世の中に暴露され刑務所に入るより、自殺した方が楽だよというヘイリーちゃん。ジェフ君は、ドナという少女を殺したのはアーロンという人で、自分は見てただけだとヘイリーちゃんに言うが、彼女はすでに知っていてアーロンを殺していた。ジェフ君は絶望して自殺する。

***

ほぼ2人しか出ない映画。いいねー。こういうの好き。飽きさせずに見せるには、よほど脚本を練らないとあかんのやろな。ジェフ君の家での2人の攻防戦は、見てて面白い。

小娘にやられてたまるかと、ヘイリーを揺さぶろうとヘイリーに話しかけるも、ことごとく返されるジェフ君。隙をみて、腕力にものを言わせようとするがそれも返されるジェフ君。精神的にも肉体的にも抵抗を試みるが、ことごとく返される。

ヘイリーちゃん、先を予測して動いているのでジェフ君後手に回ってるのよね。全ての手を封じられ、最後の望みの綱(アーロンの事)もヘイリーは知っていると、知らされた時のジェフ君。徹底的に調べつくされ、用意周到に計画を練られていて、しかも相手は1人殺してる。もう打つ手は残ってないのだと知った時彼は絶望したんだろうな。

ヘイリーがジェフ君に自白させる為にする偽睾丸摘出手術より逃げ場がないと知る方が怖い。手術もそりゃ怖いけどさ。インパクトがあるからそこが注目されるけど、怖いのは頭のいい相手に計画的に命を狙われて、逃げ場がないって事のような。希望がないと人は生きていく気力すら失うんだろうな。