エリカ・スピンドラー/あなただけ知らない

不思議の国のアリスのホラー版ゲーム、勝ち残るのは誰か。



◆制作
原題:Killer Takes All 2006年 アメリカ MIRA文庫

◆あらすじ
友人のキャシーが殺された。彼女はホワイトラビットというゲームの話をしていた。

溺れる鼠、引き裂かれたトランプ、チェシャ猫の首、赤く染まる薔薇。ゲームで遊んでいるのは誰?次の犠牲者は誰?

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途中で犯人はわかるものの(わかりやすい、ヒントが書かれてるし)わりと最後まで読めた。次々に繰り出される手が、今度はこういう風に来たかとか、その手はいくらなんでも、ばれすぎじゃないって感じで残酷な犯人というより、ゲームを見てる感じになった。

キャラもわかりやすい。友人を殺され事件に執着する元警官の女性。殺された友人が通っていたカフェのオーナー。殺された友人に振られて、怒っていた元彼。

事件を捜査する警官、ゲームを作った本人とその前妻と娘。その娘の教育係の家庭教師、庭師、家政婦。

不気味な絵を書くイラストレーター、インテリアデザイナーと洋裁師。職業と性格がみんな違うので、紛らわしくはない。 最後のシーンはスカッとしたな。やっぱり、犯人は捕まらないとね。