グレッグ・アイルズ/沈黙のゲーム

グレッグ・アイルズ著アイルズ、3作目。



◆制作
原題:The Quiet Game Sleep 2003年 アメリカ 講談社

◆あらすじ
ミシシッピ州ナチェズ。典型的なアメリカ南部の町に帰省してきた作家のペン・ゲージ。

父の脅迫事件に関連して町の歴史の暗部に触れた彼は、地元紙の編集の協力を得て、30年前の黒人爆殺「デル・ペイトン事件」の真相解明に乗り出す。

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RPGに似てる気がする。主人公が謎を解きながら冒険してるのを読んでる感じ。主人公ベンは作家(元検事)なのだけど、30年前の殺人事件を解決する羽目になる。

最初はそんな役目を引き受けるつもりはなかったけれど、犯人がどうやら自分達を苦しめた奴らしいと知ってやってみる気になる。

ところが身の危険を感じて誰も話をしてくれない。(だんまりゲームと書かれてる)個人的な復讐が謎解きになり、調べまわってる間に自分の大事な人や物が危険にさらされていく。

そのうち使命感になり、動機が次々と変わっていくあたりがいい。これに、恋愛と子供と冒険と歴史的背景が加わる。面白いわけがない。

アイルズは、前作が映画みたいだなと思っていたら映画化された。この人が書く本は、そういう本が多い気がする。多分、読んでる間に映像が浮かぶんだろうな。