アナベル死霊博物館

死霊館シリーズなので観たのだけど、マッケナ・グレイス可愛すぎ。


◆制作
原題:Annabelle Comes Home 2019年 アメリカ

◆キャスト
ジュディ=マッケナ・グレイス
メアリー=マディソン・アイズマン(ジュマンジ/ネクスト・レベル)
ダニエラ=ケイティ・サリフ(クリーブランド監禁事件少女たちの悲鳴)

◆あらすじ
ある日、ひと晩外出するウォーレン夫妻に代わり留守番をしていた娘のジュディと、ジュディの面倒を見るためやって来たメアリーとそのクラスメイトのデニース。

ジュディの忠告を無視し、保管室に足を踏み入れてしまったデニースは決して開けるなと言われていた部屋へ入り、アナベル人形のガラスケースを開けてしまう。

呪われた悪霊たちが解き放たれ、家の中を徘徊し彼女達に襲い掛かってきた。ジュディは再び両親に会えるのか、メアリーとデニーズは生き残れるのか。

***

ジュディは同級生を誕生パーティーへ招待したけど、両親の事が新聞に載ってしまい気味悪がって誰も来てくれない。ジュディを気の毒に思ったメアリーは材料を買ってケーキを焼いて励まそうとする。そこへダニエラがやってきて半ば強引に家へ入ってくる。

呪いの品物が見たいとか両親の研究の記録を見ようとするダニエラに、品物が入った部屋は誰も入ってはいけないし鍵がかかってるのと丁寧に説明するジュディ。でもデニーズは鍵を見つけて入ってしまう。デニーズは父を自分が運転していた事故で亡くしており、出来るなら父に謝りたいと思っていた。

そしてアナベルのガラスケースをあけてしまう。そこから呪いが解き放たれ部屋の中を刃物をもった女性が歩き回ったり、異様な事が次々と起こる。



ホラーなのに怖くない。テンポが悪すぎて眠くなった。最初の死霊館は寝るどころか泣きそうになったのに。ホラーで泣くのもどうかと思うけど、母が悪魔に打ち勝つシーンのあの顔は泣けたもん。幸せな記憶が悪魔に打ち勝つ原動力になったのが、同じ女性としてわかりすぎて。

が、この映画にはそれがない。どっかの映画でやってるような青春もののホラーにしてしまった感じで残念。おまけに最強のアナベルが怖くなくてただの人形になってる。

どうせならメアリーとダニエラには悪霊が見えず、見えているジュディが2人を庇おうとする方がよかったんじゃないか。すでに自分が母の能力を引き継いでいる自覚があるジュディ。まだ幼いとはいえ、目覚め始めているのだからこの事件をきっかけに覚醒し、2人を助ける為に必死で戦う方が感動したんじゃないか。

ジュディが強く逞しくなる為には悪霊もまた強くなければ意味がない。これでもかとやってくる悪霊たちに、資料を読み漁っていたダニエラが名を伝え、家の中の構造を解っているメアリーが逃げ道を誘導すればいい。そして最強のアナベルをガラスケースに戻すためには、ジュディや母の祖先の守護霊みたいなのに手を貸して貰うとかすれば、ビジュアルももうちょっとなんとかなったような。というか、両親が長年かけて集まった呪いの品が全て解放されたというのに、1晩で子供ばかりで抑えられたってのもどうなのか。両親の立つ瀬がないな。

と見ながら考えてた。言うだけならだれでも言える。人を驚かせるのは難しいもんな。