アンフォーギヴン記憶の扉

 女医フォスターのスランヌ・ジョーンズさんをはじめてみたドラマがこれだったな。
3話完結。



◆制作
UNFORGIVEN 2009年 イギリス

◆キャスト
スランヌ・ジョーンズ
ピーター・デイヴィソン
ジェマ・レッドグレーヴ

◆あらすじ
1話 「消えない傷跡」
15年の服役を終えたルースが出所。彼女は17歳の時、2人の警官殺して服役していた。
ルースは、服役中何度も手紙を出したが、連絡が取れない妹(当時6歳)を探していた。
殺された警官の1人の息子2人は、ルースが出所したことを知る。
兄キーランは怒りを抑えきれず、弟スティーヴは過去から目を背けようとしていた。

2話 「絡み合う運命」
ルースは自分と妹が暮らした家で、弁護士一家と知り合いになる。彼らはルースが妹と
連絡を取れるように力を貸してくれようとする。ルースの妹は養子に出されており、
養父母はルースに合わせたがらない。過去から目を背けようとしたスティーヴだが、
ルースを見るたび怒りを覚え復讐しようと思い始める。そんなスティーヴを兄キーランは
止めようとするが。

3話 「罪なき罪の行方」
妹の住所を知ったルースは、会いたい一心で家を飛び出す。
スティーヴは、妻と自分の兄キーランの不倫現場を目撃して自暴自棄になり
ルースへの復讐計画を実行するが。

***

ルースが服役することになった事件の真相は想像通り。もうちょっと意外性が欲しかったな。ケイティ(ルースの妹)と養父母の関係とか、ケイティの苦悩みたいなのが、もうちょっとあるともう少しよかった気がする。

血が繋がるルース、血の繋がりがない養父母一家、そのどちらもがケイティの幸せを願っていて、願っているからこその確執が胸を打ちそう。

ルースにいいよった男性のくだりは必要があったんだろうか。ルースが打ち明けた途端、帰っちゃうような男。いい男ともいえないし、あのシーンを入れるなら、もう少しルースが苦悩する方がいい。あれでルースの寂しさがもっと濃くなる感じならいいけど、そうでもなかったし。

いいキャラだったのは、キーラン。妹をひたすら思うルースと対照的に、最初は弟にルースをやっつけようとか威勢のいい事を言っておきながら、スティーヴが本気になり始めると、すっかり腰砕け。

やめよーと止めておきながら、スティーヴの妻とはしっかりやる事はやっちゃってる。
おまけに弁護士にスティーヴの居場所を教え、スティーヴには警察が来るぞと教え、最悪の結果を止められもせず、スティーヴの妻と一緒にいる。屑すぎるというか、本能に正直すぎるというか。

とはいえ観たのはちょっと昔なのに、ルース役のサランヌさんの記憶は残ってる。そのあたりいい女優さんなのかも。