最後の最後で、気持ちよくやられた。
◆制作
原題:Reversible Errors 2004年 アメリカ 講談社文庫
◆あらすじ
死刑執行まで1ヶ月のロミー死刑囚を担当する事になった、弁護士アーサー。今は無実を訴えているが、10年前事件当時のロミーは自白していた。
しかし、真犯人と名乗る人物が現れた。
麻薬にはまり収賄罪で逮捕された美貌の元判事、野心家の辣腕(らつわん)女検察官、一匹狼の刑事。弁護士のアーサー。
死刑囚は冤罪か。新証人の爆弾発言に揺れる裁判のゆくえは。真犯人と名乗った人物の目的は。
***
読み終えて残ったもの。痛みと許し、かな。
いろんな痛みと、許す事の難しさ。法律、モラル、自分の中にある基準。
幸せの基準。トゥローは一貫して、そういうのは浮かび上がってくる気がする。
まだ、余韻がじわじわーっとしてる。まいったな。完全に降参。
上下巻でも、あれだけ話が二転三転して展開してくと、飽きるどころかジェットコースターに乗ってるみたいにのめり込んで、あっという間に読み終えてしまう。
最後は名残惜しくて、ちびちび読んだりして、コスパは悪くなるのかも。(苦笑)
ジョン・グリシャムも死刑囚を扱った本を書いてる。そっちも面白かった。
残り時間が無くなる設定だと、いろんなものが問われる気がする。
残り時間が無くなる設定だと、いろんなものが問われる気がする。