残酷で異常

脚本が好きだな。カナダの映画。

残酷で異常 (字幕版) - アニー・レノックス, デビッドリッチモンド - ペック, ベルナデットアキバ, ミシェル·ハリソン, マーリン, マーリン


◆制作
原題:Cruel and Unusual 2014年 カナダ

◆キャスト
エドガー=デヴィッド・リッチモンド=ペック
メイロン=バーナデット・サキバル
ドリス=ミシェル・ハリソン
ジュリアン=マイケル・エクランド(88ミニッツ)
ウィリアム=リチャード・ハーモン

◆あらすじ
妻をバスルームで心臓マッサージをする現場が、永遠に繰り返される奇妙な建物に閉じ込められたエドガー。
その建物には他にも人がいて、彼らは人を殺したとしてグループセッションを受けていた。
そこでエドガーも画面に映った老女から、妻殺しを話せと命令される。

***

最初はエドガーは妻を殺したのかわからない感じに見える。エドガーが体調が悪くて救急車を呼んでくれと妻に言い、携帯電話を取ろうとするあまり妻を抑えつけたみたいに見える。
グループセッションでは自分は妻を殺してないというエドガー。建物から出ようと必死になる。

ところが一度建物を出たら、エドガーは妻や妻の連れ子と体が入れ替わり、彼らの気持ちがわかるようになる。エドガーは妻を愛していた。妻の連れ子も邪険にしていたわけじゃなかった。ただ、彼らの声を聞くことをせず、自分の愛情を押し付けてしまった。それが悲劇につながった。それを知ったエドガーは1つの決断を下す。その悲しい決断によって、エドガーは妻やその連れ子だけではなくもう1人救ってる。

同じ状況なのに、繰り返されるたび次々と見え方が変わるところが好き。最初はエドガーは殺してないやんと思った。次は殺してるのかと思え、その次には殺されたのかと思える。そこにエドガーの視点、妻の視点、子供の視点が加わり全容が見えてくる。終わりが切ないのも好き。