特捜部Q 知りすぎたマルコ/スタッフも俳優も変わった5作目

国を揺るがす秘密を握る少年の命は。

特捜部Q 知りすぎたマルコ(字幕版) - ウルリッヒ・トムセン, ザキ・ユーセフ, ソフィ・トルプ, アナス・マテセン, マーチン・サントフリート, アンデシュ・フリチオフ・アウグスト
特捜部Q 知りすぎたマルコ(字幕版)


◆制作
原題:Marco effekten 2022年 デンマーク
 

◆キャスト
カール(ウルリッヒ・トムセン)
アサド(ザキ・ユーセフ)
ローセ(ソフィ・トルプ)

◆あらすじ
特捜部Qは、小児性愛者の疑いのある公務員・ヴィルヤム・スタークの失踪事件を調査しはじめた。スタークは西アフリカの開発援助にからむ汚職事件を調べていたらしい。ある日、デンマークの国境警察から、失踪したスタークのパスポートを持つ少年マルコを拘束したと連絡を受ける。だがマルコは口を閉ざし警察に話そうとはしなかった。

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前の4作とはかなり違った。4作品はカールとアサドのキャラが解りやすく、ストーリーもこの後どうなるの?と謎に引き込まれるようになってた気がする。

今回はリアリティを重視した感じ。カールはただのおじさん。ただ少し切れ者で変だなとひっかかると気になって動き出す。人を和ませて話を聞きだすのが上手いアサドは、今回はそういうスキルは発揮されず。こういう刑事さんいそうだなという感じ。特別なチームから一警察のチームになったっぽい。前の作品とは別物と思って見た方がいいかも。

ストーリーはありきたりだけど脚本が。頭の中で補足しながら観てる感じ。見せ方がちょっともったいない。最初に事件のシーンがないので、マルコが命をかけて逃げてる緊迫感が出ない。この話はマルコが賢く逃げ回るのが一番の見せ場だと思うのだけど、それも弱い。後半にかけて事件の全容が見えてくるのだが、やっぱり大詰めという感じはなかった。この次に期待できるんだろうか。