刑事ヴィスティング~殺人鬼の足跡~#2井戸の底

相変わらず展開が速い。



◆制作
原題:Wisting 2022年 ノルウェー

◆キャスト
刑事、ヴィリアム・ヴィスティング(スヴェーン・ノルディン)
FBI捜査官、マギー(キャリー=アン・モス)
ヴィスティングの娘の記者、リーネ(テア・グリーン・ルンドバーグ)
刑事、ハンメル(マッツ・オウスダル)
女性刑事、トールン(ヒャシュティ・サンダル)
刑事、ベンジャミン(ラーシュ・バルゲ)

◆2話 井戸の底 あらすじ
ヴィリアムたちは、ゴッドウィンが成り済ましていると考えられる人物のリストや井戸の場所、類似事件などの捜査を進める。
マギーの情報では、ゴッドウィンによる最初の被害者は、クリスマスツリーは竹で発見されたミイラ化したピーターと愛人関係にあった大学の教え子だったという。

リーネは、孤独死したハンセンの子ども時代を知る人物を訪ねる。壮絶な家庭環境にあったハンセンと数人の友人たちは同級生の間でも浮いた存在だったという。そしてハンセンの同級生を訪ねてハンセンの死に疑問を抱く。

***

連続殺人事件の犯人を追う作業は相変わらず進んでいく。一方刑事ヴィスティングの娘リーネは、3カ月も発見されなかった隣人ハンセンの死を調査していた。生前のハンセンの人となりを調べる為、近隣の住民や同級生に話を聞く。

そこでわかったのはハンセンは育った環境があまり良くなく、変わった人物だったという事。同級生だった1人は、昔は一緒に女の子を見たりタバコを吸ったりしたという。その時、彼が手持無沙汰にしている指を見て、ハンセンが亡くなった椅子は彼がいつも座っていた椅子ではないと思う。ハンセンは殺されたのではないか。その疑問を父にぶつける。

***

相変わらず展開が速い。引退した鑑識官や地図から該当しそうな井戸を探し捜索。だが最初の井戸は空振りだった。井戸に降りる許可を即座に出すヴィスティング、許可が下りた途端に井戸に入るマギー。無駄がない。犯人はまだ野放し。早く捕まえたい気持ちが伝わってくる。

2話目に入って謎が次々出てくるのも好き。
ヴィスティングの妻の死の話題が出るたびに、周囲の反応がおかしい。病死や事故死ではないのかもしれない。これがどう事件に影を落とすのか。

娘のリーネが取材してるハンセンの孤独死、なんとなく連続殺人と繋がりそうな展開だけど、どうつながるのか。犯人のゴッドウィンの被害者は若い女性。ハンセンは年老いた男性で、ミイラ化したピーターのようにゴッドウィンを追いかけていたわけでもない。

1話目でマギーを快く思ってない感じの刑事ハンネル、女性が監禁されているライブ動画を見ていた。彼は何に関わっているのか。謎が濃密になっていく。

ノルウェーの暗い冬の海の色と真っ白な雪が綺麗で、怖くて寒くて美しい。

原作はヨルン・リーエル ホルスト。

警部ヴィスティング カタリーナ・コード (小学館文庫) - Horst,Jorn Lier, ホルスト,ヨルン・リーエル, 友紀子, 中谷
警部ヴィスティング カタリーナ・コード