京極夏彦/狂骨の夢

シリーズ3作目。


◆制作
2000年 日本 講談社

あらすじ
前夫が蘇ってくる。その前夫を4度殺した朱美。髑髏の夢を見る元精神科医、降旗。金色の髑髏が海に漂い、その頃からおかしくなる牧師の白丘。

とうとう生首事件まで。奇妙に符合する集団自決との関連はあるのか。京極堂は憑物を落とせるのか。

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1作目の「姑獲鳥の夏」は、関口の感情と思考で読んだ。2作目の「魍魎の匣」は、犯人の感情と思考で読んだ。今回はそれが少なかった気がする。

誰の目線で読めばいいのかぼけた感じ。否、女の私だからピンとこないのか、単に好みからちょっと外れただけなのか。歴史や宗教、幽霊やらなにやらが、初心者向けにわかりやすく書かれている分、話は面白いんだけど。

民江目線だと、また違ったのかな。榎木津は相変わらず面白かった。あーいう人は見てる分には面白いな。話は進まなくなるだろうけど。