リン・S・ハイタワー/引火点

男を燃やす女



◆制作
原題:FLASH POINT 1996年 アメリカ 講談社

◆あらすじ
22歳の青年が、ハンドルに手錠で繋がれてガソリンを浴びせられて火をつけられた。捜査官ソアラが死ぬ間際の犠牲者から、犯人は若くて小柄な白人女性、髪はブロンド、目は茶色という手がかりを得る。

計画的な犯行なのか。ゆきずりか。事件の動機は?

***

警察対犯人のわかりやすい構図なので、すんなり入ってくる。逃げる犯人、追いかける捜査官。鬼ごっこみたいだけど、これがいい。これだけ展開が速いと単純明快な方が、読みやすい。追いかける捜査官ソノラが、がむしゃらで好感が持てる。

ソノラもわかりやすいと言えば、解りやすいキャラ。被害者の共通点を探していくあたりの謎解きも、ワクワクして読めた。

被害者をどうやって決めるか。っていうのは、犯人の動きを知る手がかりになる。そうやって犯人の情報を集まれば集まるほど、何を考えてるか何を欲しがっているか・・がわかるようになっている。

読みやすかったな。